日光男体山

7月26日、4連休の最後の日、日光の男体山に行ってきました。

前々から行こうと思っていた山です。

去年の秋、計画していたのですが、天気に恵まれず、延期していたものです。

今年も5月くらいに、と思っていたのですが、コロナの影響もあって。

というわりには、やっぱり天気に恵まれない連休でしたね。本当は金曜日に行こうと思っていたのです。でも、天気予報を見て、日曜日に延期。その日曜日も、あまり天気には恵まれませんでしたが。

 

なぜ、日光男体山かというと、栃木県にある親の田舎からよく見えていたから。

南に筑波山、北に男体山がよく見えていたんです。なのに、登ったことないというのは、いけないんじゃないか、と。いや、筑波山は登ったことありますよ。

 

ということで、東武電車の始発で日光へ。そこからバスで、二荒山神社中宮祠まで。途中、バスはいろは坂を上ります。なんか、ひさしぶりですね。林間学校を思い出す。

男体山は、山全体が、神社というかご神体です。ということで、まずは拝観料1000円を納めて、境内へ。ガイドブックによっては、500円ってなってますが、今は1000円です。そして、登山計画書を提出し、写真のお守りをいただきます。かくして、登り始めるわけですが、この時点で雨が降っていて、なんかもう、帰りたくなりました。でもまあ、他に登っている人もいるようだし。

 

一合目までは、階段です。だれでも行けます。そこに、お参りする場所があって、そこまでいけば、男体山をお参りしたことになる、ということです。でも、登山はそこからです。まず、三合目までは、急坂の樹林。雨でちょっとぬかるんでいます。

二荒山神社が標高1271m、男体山山頂は2486m、円錐形の美しい山を、標高差1200m、まっすぐ登っていくわけですから、急坂になりますよね。標高差だけでいえば、丹沢の大倉尾根や秩父両神山と同じくらいですが。

三合目から四合目だけが、林道になっていて、気持ちよく歩けます。しかし、四合目から五合目はふたたび樹海、そして五合目から七合目は観音灘とよばれる、岩がごろごろした登山道。ほぼ体力勝負です。はいつくばってのぼっています。へろへろになります。振り返ると中禅寺湖が見えますが、それ以上に頭がくらくらします。そういう急坂です。特に見るものもありません。季節がら、あまり花も咲いていなかったし。唯一、ギンリョウソウがあったくらいかなあ。

トンボはたくさん飛んでいました。

五合目を過ぎたあたりで、雨もあがり、多少は気分が良くなりましたが。

八合目まで急な岩場が続き、瀧尾神社(といっても小さな祠)までくると、ちょっとほっとします。それまでの急坂に比べたら、まだ山道らしい、土止めされた坂道が続くので。

そして九合目を過ぎたあたりで、赤い石がゴロゴロしたがればになります。多少は階段もあるのですが、それ以外は蛇行しながら登る、という感じですね。

でもここまでくれば、すぐに頂上です。

頂上には神社があり、岩に刀剣が突き刺さっていたり、鐘があるので撞いてみたりと、なかなか神社しています。天気が良ければ景色もいいのですが。それでも女峰山とか近くの山は見えたので、まあいいかな、と。

 

帰りを考えると、山頂でそうゆっくりもできず、下山。

九合目までのがればの下山は、男体山唯一のハイライトかもしれません。中禅寺湖を見下ろしながら歩くのですから。

八合目までの山道は、登りと違って、土止めのための杭がじゃまで歩きにくいです。

でも、八合目からの岩場の下りは、それ以上に足元が不安で、泣きそうになります。登りよりも下りの方が、坂は急に見えますね。

丹沢の大倉尾根はうんざりする坂ですが、それでもまだ歩けます。男体山の坂はうんざりするだけじゃありません。両神山はまだ、気を抜ける山道がありましたが、男体山にはそんなものはありません。

四合目から三合目までの林道で少しだけほっとしたのもつかのま、一合目までの急坂は、足元がすべりやすくて、やっぱり泣きそうになります。

 

とまあ、そんな状態でした。

でもまあ、中高年のグループも来ていたし(まだ若いんだからがんばってよって励まされてしまいました)、若いカップルは、女性が元気に登る一方、男性がへろへろだったりという美しい姿もあったし。

とまあ、そんなところです。もう二度と男体山には登ってやらない、と思いました。

 

帰りは、JRの日光線経由。こういうときでもないと、乗る機会がないので。でも、日光線の美しいシートの車両に乗車できて、うれしかったです。

日光というと、東武の方が利便性が高いのだけど、JRの日光駅はもともとやんごとなき方が利用する駅だったということもあって、駅舎はうつくしいです。しかも売店はないので、おみやげが買えません。人も少なくて、のんびりします。

 

で、今回、写真がありません。もちろん、たくさん撮影しました。いかに悲惨な急坂か、記録したつもりでした。

でも、帰宅した後、スマホを洗濯してしまったのです。

写真のお守りは、新しく買い替えたスマホで撮影しました。

御利益なかったのでしょうか。でもまあ、古いスマホだったので、まあ、しょうがないなあ、といったところです。

でも、連絡先はみんな消えてしまったので、一度、お電話いただけると助かります。

中のSDカードから、せめて写真データくらい取りだせないかなあ。

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