残暑お見舞い申し上げます。
8月も後半ですが、夏が終わって台風のシーズンという感じです。
千葉県在住の人は大変だったと思います。
これからも気候変動の影響があると思うと、憂鬱になりますよね。
ということで、告知を2つ。
先月末には、トーキングヘッズ叢書No.107「ANGURA Revolution〜60's、アングラ、前衛、あの時代」が刊行されました。アングラといえば、暗黒舞踏とかアングラ芝居とか、そんな感じでしょうか。もっともぼくが書いているのは「ウルトラQ」についてなのですが。
そんなこんなですが、今回もぜひともお買い求め下さいますよう、よろしくおねがいいたします。
それにしても、今回「ウルトラQ」を視返して思ったのは、桜井浩子演じる江戸川由利子のファッションです。「ウルトラマン」の場合、制服なのでわからないのですが、「ウルトラQ」はそうではなく、ヘアスタイルから衣服までさまざま。ボーイッシュだったり女の子していたり。職業は新聞記者・カメラマンで、どちらかといえば男性的。
斉藤綾子みたいな「フェミニズム映像批評」とかやったら面白いかもしれないなあ、と思うのでした。
それから、明日8月17日発行の「週刊エコノミスト」では、系統用蓄電池の記事を書きました。これも本屋にあったら見てやってください。
あと、業務連絡ですが、BlueSkyのぼくのアカウントが乗っ取られてしまったので、アカウントを変更しました。
そんなわけで、暑いので山には行っていないのですが、海には行きました。潜って魚を見るのは楽しいですね。でも、今年は魚が少なかったな。
村上春樹の「夏帆」(新潮社)は読みました。なんか、足立区で育ったぼくにとっては、花畑は遠いところではないのですが、団地が出てこないなあ、とか、それはそれとして。武蔵境といえば、境南浴場と西武多摩川線だけど、どっちも出てこないなあ、とか、まあそれはいいや。
何だか、村上が母親と娘との物語を書いた、というのが書評で上がっているけれど、これって、そもそも村上が父親について語っていたことを、性別を変えただけなんじゃないかな、とも思いました。
それと、そもそも村上の作品って、クエストの物語なのだけれど、今回も全4章で、それぞれモーターサイクルの男、ジャガー、シロアリの女王というラスボスを倒していく話になっているわけで、RPGがつくれそうですね。いろんなアイテムが必要だし、アリクイの夫婦はNPCだし、と。
三倉ゆめの「魔法少女 三十路」(ヒーローズ)、突然版元が変わっての第7巻。何があったのかわかりませんが。カバーもかわいくなりました。その方が売れると考えたのかな。まあ、三十路女性が魔法少女をやる痛みが、この作品のいいところなんですけど、売れた方がいいですよね。
ドラマ化したら、誰が主演するのだろう、とか考えたりもします。
ドラマ化といえば、「税金で買った本」(講談社)ですね。NHKの夜ドラです。
NHKのホームページを見ていたら、はっきりと登場人物が、「正規職員」か「非正規職員」かが示されています。実態は、多くの自治体で図書館職員が非正規職員だったり、指定管理者制度になっていたり。
文化とか知識とかそういったものを守るインフラが、こうした人たちによって支えられているというのは、さすがにどうかと思いますね。さすが、文化とか学問とかを大事にしない国です。
演劇で7度の「アサッテの人」を観たのですが、これは飴屋法水がすごく良かったわけですが、原作は諏訪哲史で、ではそれを読もうと思い、「アサッテの人」(講談社)と、さらについでに「りすん」(講談社)、「ロンバルディア遠景」(講談社)を続けて読みました。「アサッテの人」は、アサッテ感がすごく良かったです。としか言いようがないなあ。行方不明の叔父さんに関する謎がとけるわけではなく、アサッテを向くことの意味がけっこう重要な、そんな感じなんですけどね。
國分功一郎の「天皇への敗北」(新潮社)はおすすめです。
最近、皇室典範改正が行われたわけですが、これをめぐる議論にもかかわってきます。詳しくはnoteに書いたので、読んでもらえれば、と思います。
濱田轟天と瀬下猛の「平和の国の島崎へ」(講談社)も、島崎が戦場に復帰するまであと1日まできました。
ちょっと意外だったのは、復帰の仕方です。また、途上国の紛争地に戻るのかと思いきや、日本が戦争に巻き込まれているということです。ただし、交戦しているわけではありません。物資が入ってこないのです。
あらためて、戦争ってどういう状況をさしているのか、考えてしまいます。ロシアとウクライナのような状況でしょうか。日本が戦争に巻き込まれるとしたら、この作品が示すように、物資が入ってこない、まさに現在のキューバのような状況なのではないかと思うのです。むしろ、交戦するよりもこの方が、戦争としてリアルなのではないか。
そして、そのことに思い至らない現在の政権を担う政治家は、こうした交戦ではない戦争へのリスクを、本当に高めていると思うのです。
「戦場から帰ってきたタカシ君。普通に高校生活を送りたい」(主婦の友社)みたいに、平和がいいですよね。
山田芳裕の「望郷太郎」(講談社)も、舞鶴太郎はようやく日本に戻り、家族のその後を知ることになります。この先の展開はどうなるのかな。かなりリアルに、経済や政治を反映させ、結局のところ人間の愚かさも示してくれているので、まだ読んでいない人にはおすすめです。
チョン・ボラの「とにかく、デモ!」(現代書館)は、韓国のデモのことがよくわかります。最近、日本でもデモが拡大しているのだけれど、韓国のデモは熱いです。五体投地とかしながら行進していくので、大変です。煙突で籠城もします。
デモは、人々が政治に意思を伝える重要な行為だと思うので、誰もが気軽にデモに参加するようになった日本の状況は、民主主義にとってもいいことなんじゃないかな、とか思ったりします。
それはそれとして、チョン・ボラは、世界的に評価が高い韓国のSF作家でもあり、日本でも「呪いのウサギ」(竹書房)が翻訳されています。これも読まなきゃ。
あと、雪野朝哉の「ローワライ」(講談社)、音が聞こえない相方とともに漫才をする話。なんか、いいですよ。
さて、次の週末は、トレッキングです。
