中延記念湯(11年ぶり)

 10月3日の銭湯は、品川区の中延記念湯でした。行くのは10年ぶりくらいかな。

 この日はかみさんの知り合いの朗読ライブを観てきました。そのあと、洗足池をぐるっとまわり、ここまで散歩。

 浴室は、カランを少なくしても浴槽にスペースをとっている、という構造。ぬるめの白湯には、湯とんがあり、背中をマッサージしてもらいました。って、湯とんの説明しなきゃ、ですね。浴槽の中に4カ所ほどでっぱりがあって、それが前後に動いてマッサージしてくれます。あまり見ない設備ですが、気持ちいいので、機会があればぜひ。

 薬湯はイヨシコーラの湯。コーラですね。なかなかしゃっきりとした気持ちになります。

 露天風呂に行くには、脱衣所を通っていきます。普通、中庭があるスペースに、露天風呂。けっこうぬるかったので、内湯で温まり直しましたが、とはいえ空がよく見えますし、入ったら出られない、くらいでいくらでもいられるスペースです。

 ラベンダー湯の実施は10月11日とのこと。銭湯の日に行きそこなった方は、日曜日にぜひこちらへ。

 

こちらつつじヶ丘野川どんぶらこ通信987

 おはようございます。

 今日はまた、鳥取です。

9月はなんだかすごく忙しかったです。というか、あちこち行っていました。

 

 前回は、山形県天童市に行く途中でしたけど、そのあと、神奈川県藤沢市、埼玉県小川町、新潟県長岡市とすべて日帰りで行き、シルバーウィークも原稿を書き、鳥取県北栄町に二泊三日で行ったあと、大阪府東大阪市に行き、そのあとは静岡県静岡市、静岡県長泉町にいずれも日帰り、そして現在、再び鳥取県倉吉市にいます。

 おかげで、本をたくさん読むことができました。

 

 まあ、地方に行けば、できるだけお風呂に行く、というのはあって、長岡でスーパー銭湯に行ったり、鳥取ではまだ行っていなかった銭湯に行き、長泉町の帰りは熱海で共同浴場に入り、と言った感じです。なかなか時間が合わずに行けなかったりしたこともありましたが。

 

 本といえば、フランチェスカ・アルバネーゼの「世界が眠っているあいだに」(地平社)から。

 最近、話題となったのが、ICC(国際刑事裁判所)の所長の赤根智子さんが米国から制裁を受けているということ。クレジットカードも使えないので、けっこう不便。でも、それよりもずっとずっと前から制裁を受けているのが、フランチェスカ・アルバネーゼ。国連に指名されたパレスチナ被占領地域に関する特別報告者です。

 報告書の一部は地平社のブックレットで翻訳されていますが、本書はむしろパレスチナの人々について、というよりもそこに人がいることについて書かれています。「戦争犯罪と闘う」を読んだ人は次はこの本をぜひ。

 

 クラシナホルカイ・ラースローの「サタンタンゴ」(国書刊行会)も読みました。去年のノーベル文学賞ですね。ごめんなさい、よくわかりませんでした。

 

 ヴィルジニー・デパントの「親愛なるゲス野郎へ」(早川書房)は、よくわかりました。デパントはフランスの作家で、著者の写真を見ると、何だかイギー・ポップみたいです。パンクなフェミニズト作家です。ヤクはありです。

 

 トイ・ヨウの「多聞さんのおかしなともだち」(KADOKAWA)は、好きな人は好きかも、くらいで。主人公はアセクシュアリティ。両親はレズビアンで、つまり母親が二人。だから自分もレズビアンになったら、母親たちは気にするだろうな、とか。でもそんなことから自由になる、という話。

 この作品は、「シモーヌ」というフェミニズム系の雑誌で知ったのだけれど、版元が新しくなって、ずっとセックスワークについて論じています。最近、買春の犯罪化というのが話題になっているのだけれど、それに反対しています。セックスワークの非犯罪化を求めているといえばいいのかな。別にセックスワークを推奨しているわけではないのですが。

 ぼくは非犯罪化に賛成という立場。犯罪化は「身体の自己決定」に反するし、法制度によって身体の自由を政府に委ねるのはどうなのか、というのがあります。また、犯罪化はセックスワーク従事者にスティグマを与えます。あとは「シモーヌ」の全体の主張として、犯罪化によってかえってセックスワーカーは困難に追い込まれる、というもの。これはなるほど、と。

 セックスワークを推奨はしないけれど、経済的に、あるいは社会的に女性が追い込まれたときに、その出口としてのセックスワークだけを犯罪化しても何も問題は解決しないなあ、と。それは、ホームレスを居場所をなくせばいなくなる、ということと同じなんじゃないかな、と思うのです。

 そうそう、社会的にって書いたけれど、菜摘ひかるや中村うさぎの本を読むと、承認欲求を満たすためにセックスワークをしている、といったところがあるのかな、とも感じます。

 

 水上文の「たったひとり、私だけの部屋で」(河出書房新社)も読みました。若手の文芸評論家といえばいいかな。クィア/フェミニズムを扱っていて、小説のクィアリーディングなんかもしていて、と。だから、松浦理英子や李琴峰についても書いているし、笙野頼子に対する批判もけっこう強いですね。これはおもしろかったです。

 

 松田正隆の「夏の上の砂/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁」(早川書房)は戯曲だけれど、長崎に原爆が落とされたことが、ずっと人々に重くのしかかっているということが、ささやかな恋愛ドラマとかに影を落としていて、けっこう重いです。

 

 D・A・ミラーの「小説と警察」(国文社)は、そもそもイブ・コゾフスキー・セジウィックが「タッチング・フィーリング」でジュディス・バトラーの「ジェンダートラブル」と並べて論じていたので興味があって読みました。といっても、30年前の本なので、書店で買えるものではなく、アマゾンでもけっこう高かったのだけれど、ギフト券がいっぱいあったので買いました。

 19世紀の警察が出てくる小説を論じている、と思いきや、まあ最初はそうなのだけれど、「白衣の女」とか「月長石」とか、でも、ここでいう警察っていうのは、影で規範を支えている存在。それに裏打ちされながら、登場人物がジェンダーを超えた役割(支配的な女性、従属的な男性)であっても、小説として保たれていく、という。なるほど、19世紀の小説をそこからクィアリーディングというわけです。

 19世紀の小説、この先も読むことはなさそうだけれどな。

 

 間瀬純子の「イマジペディア」(アトリエサード)は、前半はクトゥルーっぽい中国かロシアの話? でいいのかな。圧倒的なビジュアルは、小説ではなくマンガで読みたいな、とか思ったりします。

 でもお気に入りはタイトル作。アートがデータ化されていくと、共有されることになり、アーティストにはお金は入ってこない。電脳世界でアートに触れられるのだから、と。ウィリアム・ギブスンへのオマージュとのことだけれど、AI時代だからなおさら、リアリティがあって、短編で終わらせてほしくないよな、とか思うのでした。

 

 とまあそういうわけで、忙しい9月だったのですが、鳥取出張のときに、県立博物館に行ったついでに、博物館のある鳥取城、山としては久松山、ゆる山に登りました。往復1時間なんですけどね。そのわりには坂は少し急だったりもして。まあ、散歩がてら登れますが。標高263メートル。意外に高いな。

 今月は、釣りに行きたいですね。今のところ候補日は10月11日。小田原の江之浦に行こうかな、と。それか米神漁港。どっちにしろ、台風しだいですね。

 

最近、Threadsを見ていると、元アイドルの議員に対するバッシングがひどく、げんなりします。元アイドルだからといって、政治家に適さないというのは、明らかに差別的な発言だし、なんならヘイトだと言ってもいいのですが。高市政権を批判する側の人が、こんな低レベルな書き込みをしていいねを集めているのを見ると、高市政権がそこをどくのは先かもしれない、と暗い気持ちになります。

 

 今月末には、トーキングヘッズ叢書No.108も出ますので、よろしくです。

 

山田湯

 昨日、10月3日の銭湯は、熱海の山田湯でした。

 このグループでちょっと話題になっていたので行ってみたかった、というのもあります。

 前日に引き続き、この日の仕事は長泉なめり。御殿場線の沿線ですね。なめりって何だろうって思うけど、漢字で書くと納米里で、なんか納得します。

 予想外に仕事が早く終わったので、バスで三島に出て、そこから熱海へ。さらにバスに乗り、マックスバリュ小嵐店前で下車。バスからの景色は、熱海の中心地とか海沿いなんかも走ります。けっこう急な坂に熱海がつくられているので、正直なところ、熱海に住みたくないなあ、年取ったら歩けない、とか思うのでした。降りたバス停からグーグルマップにしたがって、細い道を下っていきます。橋を渡り、脇道を下ると、ありました。銭湯の灯です。

 入ると、番台に誰もいないので、300円を置いて、脱衣所に行こうとしたら、女湯側の奥の部屋にいたおかみさんが「ありがとうございます」って。

 最初、お客はぼくひとり。浴室は、まあ旅館の浴室、くらいかな。カランは3つしかないけれど、元々はもっとあったみたい。

 蛇口には温泉とお水の蛇口ハンドルがあって、これで出てくるお湯の温度を調節する。というのは、ちょっと使いにくいのだけど、温泉はいくらでもでてくるからいいのか。

 と、お湯の温度を調節している間に、新たなお客が一人、入ってきました。さらにそのあと、外国人風の人も。

 浴槽は深めで、お湯はちょっと熱め。とはいえ、入っていると慣れてきます。なので、タイルによるモザイク画の小さな富士山を見ながら、ちょっとまったり。

 温泉だけれど、ほぼ白湯。でもいいんです、鄙びた浴場って、なんかのんびりします。お風呂から上がって着替えていると、学生ふうの3人が入ってきました。これで満員です。まあ、大丈夫でしょう。

 風呂上がり、女将さんに声をかけて、「ありがとうございます」って言われて、それで出てきたわけですが、そこからどうやって帰るのか、暗くてわかりにくいですね。

 帰りは、来宮駅まで歩こうと思ったのです。グーグルマップでは、歩いて20分くらいだそうですが。ちょっと後悔しました。風呂上がり、気分良く歩けるどころか、坂を上っていかなきゃいけない。熱海をあなどっていました。そりゃ、坂ですよね。いや、いいんですけどね。帰ったらビールです。

 

 

東静岡温泉 柚木の郷(7年ぶり)

 10月2日のスーパー銭湯は、東静岡温泉柚木の郷。

 この日は仕事で興津まで行ったので、帰りに銭湯に寄ろうかなって思って検索したら、駅近のここがあったので。東静岡駅から徒歩2分ですからね。

 行くのは7年ぶりかな。前回も静岡で仕事があり、そのときは静岡鉄道の柚木駅から歩いたんだっけ。

 駅から入口までが、ちょっと暗めなのが難点。まあ、看板は明るいんですけどね。

 入浴料は平日大人1200円。まあ、良心的なほうです。

 浴室がオープンな感じで、窓ガラスがなく、外気が入り放題。お湯なぬるめで、あつ湯って書いてある方が適温だったりします。でもまあ、まったりと入っていられるのはいいですね。といいつつ、帰らなきゃいけないので、そんなにゆっくりもできないのだけれど。

 露天風呂も屋根があってちょっと空が見えにくいかな。外気が気持ちいいですが。

 でも、ここの露天風呂のメインは、源泉の立ち湯でしょうか。深さ130センチメートルの浴槽に黄土色の源泉。温度はけっこうぬるいので、じんわりと入っていることになります。冬だと出られないかも。

 でもまあ、寒くないので、これでいいのかな。

 とまあ、そんな感じで、温泉につかってきました。

 

永盛温泉

 9月29日の銭湯は、東大阪市の近鉄長瀬駅近くにある永盛温泉でした。

 この日は仕事で近畿大学まで行きました。といっても、マグロではないです。まあそれはいいとして。

 ここに来るまで、JR鶴橋駅で近鉄に乗り換えたのですが、近鉄に近い出口はICカードオンリーだったので、中央口にまわり、鶴橋商店街に入り込んだら、わけがわからなくなりました。でもまあ、元気のいい食堂のおばさんに「お昼食べてってよ」って声をかけられて、純豆腐チゲ定食でお昼。ビピンパにしようとしたら、いきなり今日はできないって言われて、純豆腐チゲがおいしいよって、で言いなりに。

 でもおいしかったです。あまり辛くなくって。「おいしかった?」って聞かれたので、「おいしかった」と正直に言ったのですが「なんだか無理に言わせちゃったみたいだね」って。そんなことないです。

 ということで、仕事を終えて、夕方、永盛温泉へ。

 番台を無理やりロビーにした感じ。女将さんに入浴料を支払うと、ていねいに「ありがとさんね」って言われてしまった。

 浴室はさほど広いわけではないのだけれど、女湯との間のかべにそって、けっこう広い浴槽。温度も適温。気持ちよく温まりました。軟水で美肌の湯だそうです。

 カランは、島はなく、みんな壁にそってあって、ちょっと少ないかな、でもサウナーが多いからいいのか、とか。

 露天もあって、ちょっと雨なのだけれど、少しぬるいけど、空が見えるからいいのでした。

 で、帰りはもちろん、新幹線でビールです。

 

駒の湯(5年ぶり)

 9月26日の銭湯は、三軒茶屋の駒の湯でした。

 この日はこのあと、下北沢で観劇の予定。何となく、ここまで明日を伸ばしてみました。ここに来るのは5年ぶりかな。

 こじんまりした銭湯ですが、快適な温度の浴槽があって、背景はマンデル風呂図形(マンデルブロって打ったら、こんなふうに変換された)で、気持ちよくあたたまってきました。

 

久松山

 9月23日のゆるやまトレッキングは、鳥取市にある久松山(きゅうしょうざん)です。
 実はこの日、山に登るつもりなんでありませんでした。鳥取で仕事があって、前日に鳥取入りし、前から行ってみようと思っていた、鳥取県立博物館に行ったのです。以前、仕事がらみでここの学芸員と会う機会があって、だったら一度くらい足を運んでおこうと思った次第です。
 どちらかというと地元の自然科学(生態学や古生物学、地質学など)にスペースをさいていて、好みの博物館でした。へんなものもせっせとみつけているようです。
 で、この博物館があるのが、鳥取城跡であり、鳥取城そのものがこの久松山にある、というわけです。建物そのものはあまり残っていないのですが、石垣がたっぷりと見られていいですね。
 ということで、城跡の散策、ということで、久松山に登ることにしました。まあ、往復1時間くらいのゆる山ですしね。
 まずは、石垣の間を登っていきます。櫓のあととか、なかなか眺めがいいです。途中、お稲荷さんもあったりもします。
 ある程度、石垣の間を登った先に、登山口があります。この登山口に名札があって「本日の登山者」は名札を裏返すようになっています。もちろん、ぼくの名札はありません。
 ここから山道になるわけですが、ちょっと坂は急かな。ふつうのスニーカーにパソコンの入ったリュックを背負っているのですが、まあどうにかなります。あまり山に登ったことがない人が、山頂まで行こうとすると無理があるかもしれなせんが、足元さえしっかりしていれば、ちょっとたいへんな散歩、くらいのものです。
 それと、一合目から九合目までの標識があって、その間隔もさして長いわけではないので、気持ち的にも登りやすいです。
 途中、お城の遺構もあるし、ときどきキノコも生えているし、とまあそんな感じで登っていくことができます。
 ゆっくり登って30分くらいで山頂。ここに天守櫓があったということで、標高は263メートル、りっぱなゆる山でした。
 帰りは、登山口まで下りた後は、別ルートで城跡を歩き、巻岩という丸く積まれた石垣を見たりもして、まあそんなこんなで、1時間ちょっとのトレッキングなのでした。