東京工業大学のAESセンターのイベントを取材。
地域でエネルギー事業をするとして、たぶん、エネルギー事業のために地域があるわけじゃない、と思う。
たぶん、地域の暮らしを支えるために、地域づくりをしなきゃいけない。そうしたニーズがものすごく高い。そこで雇用や経済面を支える手段の一つとして、エネルギー事業があるんじゃないか、と思った。
この日、増田寛也元総務大臣が日本創生会議の報告を紹介していたけれど、これがなかなか絶望的だった。
「人口減少の要因は、20〜39歳の若年女性の減少と地方から大都市圏への若者の流出の2点」
って、あらためてダメだなって思った。
「少子化対策と東京一極集中対策を同時に行う必要がある」
ってか、これじゃ解決の糸口なんか、見つからないよね。
まず、若年女性の減少は「要因」ではなく、結果なんだから。それから、大都市圏への若者の流出といっても、大都市圏でも若者が子どもを育てれば問題ないはず。むしろ、大都市圏での特殊合計出生率が低いということが問題。若者が地方にいれば、子どもを育てるというわけじゃないでしょ。
地方でもっと子どもを増やそうと思ったら、単親家庭であっても、子どもを育てやすい、十分な額の児童手当と保育園などの児童福祉施設、そして子どもがいても安心して働ける雇用、この3つが必要なんじゃないか? 介護施設に保育施設を併設させるっていうのは、けっこういろんなところでやっているし。そこで雇用として、エネルギー事業があってもいいし。そういう話でつながっていくと思うんだけどな。