太田姫稲荷神社

tenshinokuma2010-01-26

 神田駿河台下にあった神社。太田道灌ゆかり、とか。
 
 取材先で、ICレコーダーをなくしてしまった。まずいな。

 今、石井淳蔵の「マーケティングを学ぶ」(ちくま新書)を読んでいる。
 前半のブランディングの事例など、おもしろい。いろんな事例があって、参考になる。ただし、こうしたビジネス書の事例って、大企業ばかりだなあって思う。中小企業はどうすればいいのか。限られたリソースでどうポジショニングをし、ブランドを確立するのか。極めて困難だと思う。
 例えば、自動車部品メーカーを考えてみよう。そもそも、自動車会社のコスト削減を名目に、買い叩かれ、カンバン方式の名のもとに、都合につき合わされ、というような状況。社員にボーナスを出そうものなら「そんな余裕があれば値下げしろ」と言われることもある、という。それでも需要があるから成り立ってきた。
 では今後、どうなるのか。電気自動車にシフトしていく中で、需要は減少する。新しい事業を開拓しなければいけないが、社内のリソースはどうなっているのか。B2Bでブランドを確立するのはたやすくないが、それができているのかどうか。オンリーワンの技術があるのかどうか。
 たぶん、エコカー減税で自動車会社への支援はとりあずすんだと思う。次は、こうした中小企業への支援も考えなきゃいけないんだろうな、とも思った。たぶん、お金ではなく、適切なコンサルテーションなんかだろうな。

 社内でリソースを探すというのは、それなりの視点があれば可能だとも思っている。例えば、オール電化住宅に押されているLPガス販売店には、顧客データがある。この資源を生かすということができるはずだ。
 自動車部品メーカーはどうだろうか。顧客は自動車会社ではなく、オートバックスになるかもしれないし、ガリバーになるかもしれない。そんな発想も必要かもしれない。

 とまあ、そんなことが、今の日本企業で「マーケティングを学ぶ」ために必要なんだろうな、と思うのだが、いかがだろうか。

 後半、営業のプロセス・マネジメントはなつかしかった。一昨年、未刊になってしまったけれど、同じテーマの本を書いていたので。ただし、ぼくはプロセス・マネジメント万能だとは思っていない。