山猫

tenshinokuma2010-01-25

 Twitterについて、二人のジャーナリストのポジションが面白いって思う。上杉隆は積極的に使う立場。記者会見の最中もつぶやいているから、リアルタイムでその話が入ってくる。これはとてもスリリングだ。阿部重夫は、「今ここを明かしてしまったら、仕事にならない」という。まあ、取材というのは、そういう面もある。
 で、ぼくはというと、前者を支持する。結局のところ、社会に影響を与えるのは前者なんだと思うから。今ここを明かさないことで、スクープをものにするというのも、わからないではないけど。

 ということとは関係なく、先日、シャープのLED電球の製品発表会に行ってきた。
 シャープに限らず、LED電球が充実しはじめ、価格も手が届くようになってきたのだと思う。ぼくも、取材のあと、ヤマダ電器で1つ買ってみた。温白色だけど、シャープな感じもしている。
 でも、思ったのだけれど、LEDを電球の形に合わせるのではなく、LEDらしい、より快適な照明空間のデザインっていうのは、どうなんだろう。そんなことも考えてしまう。
 これが、有機EL照明になったら、さらに違う次元になるのだろうな。かべや天井にはりつけられる照明である。

 ところで、こうした新しい照明は、「まだコストが高い」けれど「長寿命」である。だとしたら、照明ビジネスももっと違うものになるのではないか、と思う。長寿命だと、買い替え需要がない。だったら、リースでいいのではないだろうか。そして、リースついでに、デザインも。何かっていうと、ビジネスは「快適な照明を提供する」というサイドに回っていくのではないか、ということ。
 デザイン+リース+メンテナンス。どうなんだろうか。

 話は変わるのだけれど、貴乃花相撲協会の理事に立候補することでけっこう話題になっている。でも、選挙になるっていうのは、透明性があっていいと思う。まだ十両も育てていないとか、早いんじゃないかという意見もあるけど、それって、世の中の感覚からずれていないだろうか。選挙はあたりまえだし、一門で何人出す、ということではなく、相撲協会をこうしたいと考える人がどれだけ支持を集めるかということが普通だろ、と思う。
 逆に言えば、話し合いで理事を決める、それもたくさんの課題を抱え、どこかの方向に舵を切らなきゃいけない場面でのそれは、ダメだろうという、それこそ変えるべき古い体質なんじゃないか、と思う。
 まるで、どこかの政党みたいな話だな、と思った。外国人を連れてきて何とかしているのと、タレントや美しすぎる市議で何とかしようとしているのって、同じだよな。

 今夜は、向かいの家のおじいさんのお通夜である。

 写真は浜松町の沖縄料理店のランチ。