イーモバイルのCM

 イー・モバイルのCMが放映中止となった。
 サルが「Change」を合言葉に、大統領選の演説っぽく、携帯電話の変更を訴えるというやつである。
 最初見たとき、まずいよなあ、これ、とは思った。
 アメリカの大統領選挙において、オバマが黒人であるということで、この場面での人種問題はセンシティブなものになっているし、そういった状況で、しかもオバマはチェンジを合言葉にこれまで闘ってきたわけだから。

 さすがにクレームがついて、放映中止になったわけだけれども、このCMを許してしまったイー・モバイルという会社そのものに、世界情勢に対するオンチぶりをみんなに知らせてしまったということになる。
 携帯電話でわずか1%のシェアしかないイー・モバイルにとって、このことが失点になるというより、シェアを上げるだけの会社ではない、ということを露呈させてしまったということではないだろうか。

 もちろん、人種ということを考えると、ソフトバンクのCMも微妙と言えなくもない。でも、そこに突っ込むということも、何か居心地が悪い気がする。人種以前に父親はイヌですから。
 微妙なのだ。イヌがかわいいということで、とても救われているのだけれども。