松の湯

 土曜日、7月29日は、勝浦まで行ってきました。電車にのって海に行き、海水浴をして勝浦タンタンメンを食べる、というただそれだけの一日です。
 勝浦にある唯一の銭湯が、松の湯。海からも近い、いかにも地方の銭湯という感じですね。息子はかつて勝浦に友人がいて、釣りをかねて遊びに来た時に何度か入浴しているって自慢されていたのですが、ぼくは初めてです。15時開店ですが、その直後に入浴です。玄関の段階で男湯と女湯に分かれていて、先に来ていた若い女性二人連れはうっかり男湯の方の扉を開けてしまって、あら。その先はすぐ脱衣所ですからね。それは女湯も同じで、奥で着替えないと見えちゃう。
 入浴料450円です。ロッカーにはそもそも鍵がないですが、そこはまあ、番台が見ているということで。
 浴室にはとくにペンキ画とかあるわけじゃなく、シンプル。でも浴槽にはたっぷりのお湯。ちょっとぬるめだけれど、夏はこのくらいでいいですね。まったりと入っていられる。
 お客さんの75歳の大工さんに声をかけられました。常連ではないらしく、近くに住んでいて、ここに初めてきたというくらいでしょうか。お湯の温度が快適なので、喜んでいました。ほぼ引退しているということですが、元気そうです。昔の苦労はなしとか、あと息子さんの名前が、さいとう匠だそうで、いかにも大工の息子らしいですね。でも、同じ名前の俳優がいて、ネットではよく間違われるとか。沖縄でITの仕事をしていて、琉球新報に息子が掲載されたって言っていました。
 あとから来た別の40代くらいの男性、今日のお湯はちょうどいいって。実は冬になるとぬるくて、出られなくなってしまうとか。それでおかみさんに、もっとまきをくべてってお願いするらしいです。
 とまあ、そんな感じでまったりとしました。帰りの外房線、上総一ノ宮行にはボックスシートがあるので、そこに座って窓の外を眺めながらのビールですね。