こちらつつじが丘野川どんぶらこ通信948

 こんにちは。

 今日はまず、告知から。

 「トーキングヘッズ叢書 No.85 SWEET POISON〜甘美な毒」が刊行されます。7月31日ごろには店頭に並ぶと思いますので、ぜひご購読のほど、よろしくおねがいいたします。

 ぼくはといえば、あまり甘くない毒のことを書いています。

 

 ついでに、7月24日発売の「週刊エコノミスト8月1日号 特集 脱炭素で日本が変わる! GX150兆円」でも原稿を書きました。こちらは、次世代原発について書いています。まあ、こちらは、立ち読みでもいいです。一般的な話ではないので。

 

 そんなわけで、梅雨が明けましたね。危険な暑さですね。暑くて、仕事がはかどりません。いかんです。

 

 相変わらず、山には行けていません。夏山があるだろう、とつっこまれそうですが、あれ、お金かかりますから。でもまあ、来月は日光白根山を予定しています。行くんですね、夏山。

 

 仕事だけど、鳥取県には行ってきました。鳥取牛をおいしくいただきました。って、環境ジャーナリストとか言っているのに、牛肉かよ、とつっこまれそうですね。

 でもまあ、言い訳ですけど、畜産の脱炭素化、提案させていただいています。といっても、アイデアはほとんど友人Aからなんですけどね。

 少しずつ、地域の脱炭素支援の仕事もやっていきたいな、と思っているところです。

 

 ここいらで、本の話になりそうですが、メアリ・ジキルのウィーン編とブダペスト編を読んでいて、他が読めないでいます。

 間に、マンガは読んでいるんですが。

 

 三倉ゆめの「魔法少女 三十路」(少年画報社)、1巻はSさんにいただいたのですが、魔法少女規制緩和で年齢制限がなくなった、という設定で。30代で変身するのは、痛いです。まあ、気になったので、2巻も買いました。敵も痛いです。痛みの相乗効果です。

 魔法少女って、一方で女の子のあこがれだと言われています。他方で、まどマギが究極ですが、世界を救う存在でもあります。

 女性から見れば、男性に守られない戦う女性であり、男性からは救済する存在としての幻想。そんな二面性を持っているのですが、それが三十路を主人公にしたとたん、そのことが解体されていくような気がします。

 

 ともつか治臣の「令和のダラさん」(メディアファクトリー)も、Sさんからのいただきもの。2巻まで読みました。ダラさん、正しくは屋跨斑という、妖怪みたいなもの。200年前に、大蛇の姿の魔物を鎮めたあとに殺された巫女が、村人を祟って、腿から下が蛇という姿になったもの。とりあえず祠をつくって祀り、そのあたりを立ち入り禁止にしたはずだけど、姉弟が祠に行き、ダラさんとお友達になるという話。

 巨乳のナーガ、なんかいいですね、というわけでもなく、ダラさんもずっと昔の祟りを引きずっているのは良くないかなあ、と、そのあたりの加減が、なんか好きです。

 

 濱田轟天原作、瀬下猛画「平和の国の島崎へ」(講談社)も、Sさんからの頂き物ですが、なかなか面白かったです。ハードな「SAKAMOTO DAYS」みたいですね。来月、3巻が出るのかな。

 

ずいの原作、系山冏画の「税金で買った本」(講談社)は、7巻まで読みました。いろいろ思います。図書館職員は非正規雇用が多く、十分な給与が支払われていない現実が描かれます。司書の資格がある専門職でも同じ。それから図書館に本を寄贈するのも善し悪し。まあ、この本だったら受け取ってくれそうだな、ということを考えて、寄贈したりしてましたけどね。村上春樹の新刊とか、科学書の新刊は喜んでもらえました。マンガの扱いもいろいろ。弁償とかも。個人的には、この図書館は、ちょっととっつきにくいかな、と思わないでもありませんでした。でも、いろいろな問題も含めて、図書館がわかるというのはいいですね。

というか、自分の本もずいぶん図書館に買っていただいているので。

 

 早良朋の「へんなものみっけ」(小学館)も最新の第9巻が出たので、読みました。博物館もいろいろ大変です。でも、図書館と違って、博物館の職員は専門分野のある研究者がいろいろいて、学芸員の資格を持つ人もいて、ということでは、博物館事情というより、博物学の方を向いているのかな。けっこう好きです。三宅島に行きたいです。

 

 稲垣理一郎原作、池上遼一画の「トリリオンゲーム」(小学館)の第7巻も出ましたね。ドラマ化もされて、すごいな、と。超ベテランというか巨匠の域にいる池上が作画というだけで、すごいなあと思ってしまいます。少年誌を中心に活躍してきた稲垣とは、30歳くらい年齢差があって、親子みたいなものだと思うんですけど、というコンビが、かえって新鮮なのかもしれません。

 

 山田芳裕の「望郷太郎」(講談社)の第9巻も出ました。というかそれを言えば、尾田栄一郎の「ワンピース」(講談社)の第106巻も出たし、秋本治の「Mr. Clice」の第12巻も出たし。マンガばかり読んでいる7月、みたいなイメージですね。

 そうそう、秋本治といえば、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の新作読み切りが少年ジャンプに掲載されていましたね。舞台は少年時代の軍艦島。ここで夏の思い出というのを描いてしまうのがすごいですね。見た目、いい思い出のように描きつつ、軍艦島の現実への入口も用意されている。そのうち、単行本の202巻も出るんだろうな。

 

 これから、完結した坂井恵理の「シジュウカラ」(双葉社)と、Sさんからのいただきものの松木いっかの「日本三国」(小学館)、それに同じくSさんからのいただきものの中村颯希原作、尾羊英画の「ふつつかな悪女ではございますが」(一迅社)を読みます。

 これらについては、また次回。

 

 とまあ、こんな感じで夏を過ごしています。