こちら葛飾区水元公園前通信896

 残暑お見舞い申し上げます。

 

 暑い日が続きます。

 まあ、ぼくは暑いのは大丈夫なのですが、みなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

 

 7月20日にハゼ釣りに行ってきました。場所は江戸川放水路の西岸。参加者は友人Aと友人Mです。

 まだ梅雨明け前で、くもりだったし、季節としても少し早いので、釣り人がほとんどいませんでした。ボートも見かけないし。

 通りがかりの人によると、今年は青潮があってハゼは釣れていないとか。

 でも、人がいないせいか、潮が満ちている時間帯は、わりとよく釣れました。引いてしまうと、藻がじゃまで、釣れないんですけど。まあ、その時間帯は、貝を掘っていればよかったな、とあとから思いました。

 まだ小さいハゼですが、食べるとおいしいサイズです。友人Mは酒の肴にしたそうですが、

ぼくが釣った分は、下処理をしたうえで、実家に持っていってしまいました。母親がハゼの天ぷらが好きなので。

 

 もう一階くらい、ハゼ釣りをしてもいいかな、と思う一方で、葉山でカサゴを釣りたいとも思っています。

 

 7月は山には行けませんでした。まあ、しょうがないですね。8月も暑いので、トレッキングはせずに、海に行きたいところです。

 

 山は、次は日光の男体山を考えています。い中からよく見えるわりには、登ったことがないので。

 

 参議院議員選挙は終わりました。いろいろもやもやするものもありますが。

 結果以前に、投票率が低いことが問題ですね。でも、マスメディアは選挙について、ほとんど報道していなかったのではないでしょうか。

 マスメディアが、世論を操作する、というのはSFでもよく書かれていた話です。でも、操作以前に、何も伝えないというのが、現在の日本のマスメディアですね。

 当たり前のことですが、ジャニー喜多川の死去や吉本興業の闇営業の問題よりも、参議院議員選挙の方が、ぼくたちにとってははるかに重要なイシューです。また、どっちが視聴率がとれるか、というような話ではなく、選挙の、例えば年金問題だけでも、十分に関心を集めることができたはずです。

 なんかもう、北朝鮮や中国のメディアのことを言えないですね。

 

 ツイッターのようなSNSを見ていると、ネツウヨもいるけど、もうちょっとまともな感覚の書きこみはたくさんあります。

 これは批判されるかもしれないけど、ツイッターでは意見が大きく異なる人はフォローしないことにしています。そんなのを見るのは、精神上良くないし。だから、ネットでのことが、実社会を反映させているわけではないことも承知しています。

 ツイッター民はせいぜい人々の2割、そこからろくでもない人を除くと、まあ、一部の人の納得できる話しか読まないことになりますから。

 そんなものだと思っていますが、それでもバズると、マスメディアが取り上げるので、それはそれで意味があるとも思っています。

 それに、こうなってくると、マスメディアよりもネット上ので話の方が、よほど有意義になってきてしまっている、というのが現状でしょう。

 ネット上の情報の信頼性が高まっているわけではありません。マスメディアの情報が信頼以前にからっぽになってしまったからです。

 

 とはいえ、後付けのように、選挙が終わった後、れいわ新選組やN国を取り上げたり。選挙期間中、報道が少なかったことを謝罪するキャスターもいました。

 総選挙は意外に近いかもしれません。

 

 そういや、ツイッターのぼくのタイムラインは、あいちトリエンナーレの問題でにぎわっています。

 日韓問題もちょっと他人事ではないところもあるのですが。

 でも、このあたりは、語ると長くなるのでやめます。

 

 大塚英志の「感情天皇論」(ちくま新書)を読みました。

 入口は、2017年だったかな、明仁(当時の天皇)のご退位のビデオ。そこで。天皇のあり方が問われるべきなのに、たいへんなので特別に退位していい、という話に落ち着いてしまったこと。

 そこから、明仁を中心とした天皇をめぐる、さまざまな作品が論じられるという本。正直、それで三島由紀夫石原慎太郎大江健三郎のスタンスを論じられても困るんだけど。さらに「シン・ゴジラ」を経て、「なんとなく・クリスタル」と「平成くんさようなら」を並べても、まあだからどう、というのはあるんだけど。

 その上で、天皇制はなくすべきだと思うし、大塚の言う理由としては、1945年の敗戦において、12歳の子どものような国民をまとめるために天皇制が残されたが、それゆえに日本人はいまだに12歳から成長していない、というのもその通りだと思います。

 結局、それって、例えば、過去の歴史を正視できないメンタルっていうことにもなるのかな。

 

 図書館のリサイクルコーナーで拾ってきた奈良本英祐著「君はパレスチナを知っているか」(ほるぷ出版)も読みました。20年くらい前の本になるのかな。

 パレスチナ問題は、日本から遠い問題でもあるので、ぼくもよく知らないのだけど、少なくとも本書は16世紀あたりから、1990年代くらいまでを取り扱っている、子供向けのわかりやすい本なので、役に立ちました。

 そもそも、中東を英国とフランスで分割統治しようとしたあたりから問題があって、いわゆる先進国の都合でユダヤ人をパレスチナに送りだし、イスラエルをつくった、と。

 ヨーロッパの国がコントロールできなくなって放り出してしまった結果という点では、アフリカでの紛争にも似ています。

 イスラエルがやっかいなのは、米国ユダヤ人の政治的力が背景にあること。今ではハイテクベンチャーがたくさんある国ともなっています。

 イスラエルも縁がないわけじゃないけど、とりあえず、キリスト教福音派(最近、知り合った)の人とは仲良くなれないということは、最近感じています。米国のペンス副大統領も福音派ですね。

 

 うちにころがっていた、オノ・ヨーコの「ただの私」(講談社文庫)も読んだな。70年代のエッセイやインタビュー、それにジョン・レノンが亡くなったあとのインタビューも。

 仕事中に、オノ・ヨーコのアルバムを聴いていて、あんまり仕事にあわないなあ、という話になって、そういえば本があったな、って。

 正直に言うと、芸術家としてのオノ・ヨーコの作品が特別好きなわけではなく、ひねりがたりないんじゃないかと思うことも多いけれども、想いというのはわかる。それでいいのかな。

 最近、Yesはコンサートのアンコールで。Imagineを歌っているという。ドラムスのAlan Whiteが、元プラスチックオノバンドだったということもあるのだけど、今現在のYesが歌うべきだと思ったというのもあるんだろうな。

 

 で、アンジェラ・カーターの絵本「ミスZ オウムさがしの旅」(図書新聞)も。図書新聞といえば、昨年は「ホフマン博士の欲望実験装置」を出したけど、その前にもカーターを出していたんです。

 お話はいたってシンプル。ミスZの父親がオウムの親分を殺してしまい、オウムがいなくなって、困ってしまったので、ミスZがオウムたちを連れ戻しに行く話。シンプルすぎてわかりにくいですね。ユニコーンやムカデ(のような生き物)が何を表しているのか。

 それでも、ミスZが、カーターが描く自立した女性である、というのはわかるのですが。

 

 ということで、今日は愛知県春日井市でこれを書いています。来月も愛知まで行くので、このさい、トリエンナーレに足を運びましょうか。

 

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