金のうんこくん

tenshinokuma2013-02-10

 一昨日、会田誠展にようやく行ってきた。おもしろかった。写真は、考えない人。この作品は撮影可。そのことそのものがアートだと思ったので、撮影させていただいた。ちなみに金のうんこくんというのは、息子が昔考えたキャラ。
 マンガだという見方もあれば、優れた社会批評だという見方もあると思う。話題の「犬」は、一部のフェミニストを怒らせた。これがアートの名の下に、公共スペースにあっていいのか、という。
 アートであろうがなかろうが、展示スペースには「18歳未満と不快に感じる人は見ないで」と書いてあるし、その点ですでに問題ないと思うのだけれど。渋谷智美は怒る側にくみしているけれども、彼女は「これを不快だと感じさせる社会が問題」だとしていて、それはそうだと思う。だから、「犬」がポルノグラフィではなくアートとして成立するのだと思うのだけれども。
 すごく難しいなって思ったのは、会田自身が書いているように、学生時代のマンダラ画以降、表面的にならざるを得なかったこと。もう、本質はそこでつきつめてしまって、という。「犬」も「戦争画リターンズ」もみんな、本質を同じにしつつ、アウトプットが違うために、表面が違っているという。だから、多面体の表面のなかから本質を考えたくなるのだけれども、それはマンダラ画以外はブラックボックス
 でもまあ、一般的に、何ごとも表面しかわからないのが常。
 18歳未満禁止はともかく、他の作品については、ぜひとも子どもに見せたい作品だとも思う。PTA会長推薦である。技術は道具でしかなく、描きたいことを好きな方法でやっていいっていうのは、そういうきまりごとにとらわれないことを知る上で、すごく大事。
 昨日はといえば、小学校のサッカー大会。午前中しか応援に行けず、ごめんね。