江東区牡丹、門前仲町近くにある銭湯。といっても、今回は越中島駅から。東京駅の八重洲側で取材をしたあと、京葉線で。
土地の形のせいか、横にたっていて、入口が二つあるというのが、なんとも。少し小さいけれど、クラシカルなつくりの銭湯。気持ち熱いお湯だけれども、寒い日には温まる。浴室の背景はペンキ画のかわりに、巨大なヨットのタイル画。海がいちおう近いので、それもアリだな、と思う。
期間限定で、試供品のボディソープとリンスインシャンプーは備え付け。ありがたいです。
帰りは、京葉線から武蔵野線をまわってみました。
帰りの電車の中で、ヘルタ・ミュラーの「澱み」(三修社)を読了。これは、なかなか良かったです。ミュラーはドイツ系のルーマニア人、といっても現在はドイツ在住。第二次世界大戦と戦後の独裁政権、そうした中で生きてきた彼女の作品は、ドイツ系東欧における幽霊が記述した小説のような雰囲気がある。ノーベル賞を受賞したときも、あまりうれしくなさそうだった。そんな現世のことで喜んだりはしない、というような。