こちら葛飾区水元公園前通信774

tenshinokuma2011-02-15

 久しぶりの大雪です。これだけ降れば、水元公園でクロカンスキーができる、とは思ったのですが、早朝からそんなことをするつもりはないです。すいません。

 最近、歯医者に通っています。年末に、かぶせてあったものが取れてしまったので。
 かかっている歯医者は、かわいいお姉さんという感じの歯科医。そのお姉さんに間近で見つめられるとドキドキして。口の中をいろいろいじくりまわされて、あんなことやこんなことまでされて、ドリルで穴をあけられるあたり、痛みがだんだん快感に変わってきますし、麻酔をされたときには、もう好きなようにしてくださいという。そんなプレイもたまらないのです。レントゲン写真を見られたときの羞恥心もいとおしいです。冷たい水が歯にしみるときなど、歯医者のお姉さんのことを思い出し、せつなくなります。
 と、森奈津子ならこんなことを書くのだろうか。まあ、女医ということは正しいけど、それだけです。というより、一度歯医者に行くと、徹底して治療されることになるので、しばらくかかりそうです。お金がかかります。

 そんなわけで、今夜はマックです。マイアミバーガーを食べながら、仕事をしていました。もう終わったので、とりあえず、こち水でも。
 マイアミバーガーはトルティーヤとチリビーンズの味わいがなかなかはまっていて、けっこう気に入っています。それにくらべたら、ハッシュドポテトをはさんだだけでアイダホっていうのは、芸がないと思いました。くどいだけのテキサスバーガーは、前回も今回の2も好みではありません。まあ、いいんですけどね。

 坂井恵利の「ビューティフルワールド・パーフェクトピープル」(IKKIコミックス)がすごく面白かったので、「ラブホルモン」(講談社)も買ってしまいました。これも面白かった。こんなに面白いのに、10年間に出たコミックスって、これだけみたいです。
 なぜ、坂井恵利の本を買ったかというと、北原みのりツイッターで紹介していたから。これはただものではない、と思いました。実際に、そうでした。
 整形の技術だけが発達した世界、あるいは相手を愛することができる薬。けっこう正面から、ロマンチッック・ラブ・イデオロギーに喧嘩を売ってます。控えめに罠をしかける金田一蓮十郎といい勝負です。
 ということで、これはゆっくりと論じてみたいところですね。

 それはそうと、最近、民主党のぐだぐだした政権は、不満はたくさんあるけど、それでもぐだぐだそのものは悪くないんじゃないかって思うようになってきました。
 マスメディアが垂れ流す世論というものが、どれだけ人をバカにしたものなのかと思うと、それよりはよほどマシなんじゃないかっていうことです。
 例えば、現在の衆議院は、民主党マニフェストを掲げて多数の議席を獲得したのに、世論がマニフェストを見直すべきだって思うのって、おかしくないですか?
 でも、そんなことより、世論が政権を「リーダーシップの欠如」をもとに批判するのって、もっとおかしいです。じゃあ、リーダーシップがあれば、誰でもいいのかというと、そうじゃないはずなんです。なのに、危機意識を感じてしまうのは、昨今の自治体の首長選挙でリーダーシップが評価されてしまい、政策が後に追いやられているのではないかっていうことです。もっとも、これは今にはじまったことじゃなく、なぜか石原慎太郎が何度も都知事選に当選し、小泉純一郎は熱狂的に迎えられました。でも、彼らのしていることは、とうてい評価できないのですが。
 こんな状態で、日本がもし大統領制の国だったらと考えると、怖くなります。

 そもそも、民主主義なんて、ぐだぐだになるのがふつうだと思うし、そうだからこそ、大きな誤りがなく、進むことができるんじゃないかと思うのです。自民党が安定多数をとったときですら、かなり悪い方向になったとしても、それでも多少の歯止めはあったんじゃないかとも思うのです。
 だから、鳩山首相の辞任は、後々もっと悔やまれることになるとも思います。鳩山にリーダーシップはなくても、考えている方向はそう悪くなかったし、それを実現させていくことがもっとも優先されるべきだった、そう思うのです。世論調査というのは、内閣を支持するかどうかではなく、何を実行してほしいのか、優先順位をリクエストすべきものだったのではないか、とも思うのです。
 そうであれば、ぐだぐだの菅内閣に対しても、小沢問題はほうっておいて、社会保障をどうするのかといったことをきちんと進めていくということを、リクエストすべきだとも思うのです。あるいは、TPPの前に、日本の産業をどのように保護するのか、ということを。
 結局のところ、カードはこちら側にあるはずなのに、マスメディアに踊らされている私たちが、このままでは自滅していく、というのが現在なのではないでしょうか。

 もっとも、お茶会党が躍進しているアメリカも似たようなものだし、大統領制といっても、議会とのねじれはいかんともしがたいというのを見ると、まあそんなもんなか、とも思うのですが。

 もうすぐ、J・G・バラードの「千年紀の民」(東京創元社)を読み終えます。次回は、その話など。