こちら葛飾区水元公園前通信768

tenshinokuma2010-09-25

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、本当に彼岸まででしたね。秋分の日は思いっきり寒かったです。
 ということで、いかがおすごしでしょうか。
 「けいおん!」は連載は終了、アニメも次回が最終回。あとは、放課後ティータイムのフルアルバムが楽しみ、とか、そんな状況でしょうか。

 今月の釣りは、けっこう大漁でした。友人Aの車で息子と息子の友達を連れて葉山に行ったのですが、小さいけどカワハギがたくさん釣れました。といっても、ぼくは子どもたちの面倒を見なきゃいけないので、自分の釣りはほとんどできていないのですけど。
 他にはキュウセン(ベラ)とかゴンズイですか。カワハギとゴンズイは味噌汁に、キュウセンは塩焼きにレモン果汁でおいしくいただきました。もちろん、息子の友達には、魚を下ごしらえして持たせてあげました。カワハギは、刺身にしてもよかったかな、とも思いましたけど。そんなに大きいわけじゃないんですけどね。

 釣りの前日は、地元のお祭。子ども神輿と山車の面倒を見ていたのですが、それが片付いたあと、少しだけ、大人神輿もかつがせてもらいました。まあ、地元の人も多少はかつがないと、氏神ですから、申し訳が立たないというか。
 神輿は肩ではなく背中でかつぐもんなんだな、とも思いました。それで、しばらく、背中が痛かったです。

 その前の週には、PTAの連合会の研修で、災害対策。AEDの使い方とかやってみたし、食用油でろうそくとかも。災害のための備えがなくても、冷蔵庫の食糧でなんとかなるし、冷凍庫のとっときのお肉も食べられたりする。でも、水だけは大事だなってね。

 今月から始まったのが、「仮面ライダーOOO(オーズ)」、何が楽しみといって、甲斐まり恵のコスプレが楽しみだったりします。
 主人公はホームレス。少しの小銭と明日のパンツがあれば幸せ、という。いくら世相を反映させた設定だといっても、ちょっと考えたりもします。
 実は、佐野章二の「ビッグイシューの挑戦」(講談社)を読んでいるのですが、その中で若年ホームレスについても触れていて、中高年ホームレスと違う困難さを抱えている、というかオーズの主人公のようには、なかなか前向きになれないということです。

 福江誠の「日本人が知らない世界のすし」(日本経済新聞出版社)は、グラビアの世界のすしにひかれて買ってしまったのですが、内容は日本人が海外ですしビジネスを展開しているということ。そもそも、海外の人は日本文化に興味があるし、リスペクトしている。だからこそ、エセ日本人が日本料理店をやっているのだけれども、だったら日本人が行けばいいし、成功事例もある。何より、海外の方が市場が大きいし、国内で競争するよりもずっといいという。技術よりもコミュニケーション能力。ということで、テイクアウトとか出張サービスなら店舗もいらないし、海外進出はいかがですか、ということになる。
 すしが高い技術が必要かというと、まあ、極めるのは大変だけれども、日本でも最近は若い板前がどんどん独立しているし、クラシカルなものとモダンなものを提供している、とかいう話も聞いたことがある。そもそも、クラシカルなカウンターのおすしは絶滅危惧種だしね。そこで、回転すしに負けないとしたら、やっぱり板前のコミュニケーション能力なんだろうな。
 ということで、英語を公用語にしている会社もあるけど、それって問題がちがうんじゃないかとも思う。

 ということを書いた後、そういえば「ビッグイシュー」の販売員の多くは、買ったあとに「暑いですね」とか「今日はなかなか売れないんですよ」とかいろいろと話してくれる。買い物をしてそんな会話をすることって少なくなった現在、そういうのって、けっこううれしい。
 ということで、そのうちカウンターでおすし、とも思うんだけどね。なかなかこれが、足が向かなくなっちゃったな。子どもを連れて行くのもどうかっていうところでもあるからな。いや、連れていってもいいんだけどさ。というか、子ども自身がきちんと注文するということも、大切かもしれないな、やっぱり。

 アダム・ペネンバーグの「バイラル・ループ」(講談社)を読んでいて、ITとベーシックインカムは、やっぱり相性がいいかもしれない、などと思ってしまった。
 バイラルというのはウイルス的なという意味。まあ、昔はウイルスをビールスって言っていたんだけどね。でも、バイラルじゃ今の人にはわからないから、邦題としては「ウイルス・ループ」にすべきだったとは思うな。
 内容はっていうと、フェイスブックなどのSNSやペイパルのような電子決済サイトなどのビジネスがいかにして拡大させられたかという話がたくさん入っている。IT以前にタッパーウェアの販促なんかも紹介されているんだけど。
 SNSなんかは、基本無料。それでも、参加者が多ければ広告収入などで黒字になっていく。創業者はそうであっても、とにかく会員が増えればなんとかなると思って、どんどん拡大させていき、経済的に苦労するというストーリーを描く。
 まあ、単純に、巨大な会員数を持つサイトというのは、それだけで価値があるし、だからそこで身売りだってしてしまえる。それはそうだ。でも、設けるというのは後からついてくる、とにかく拡大させようという創業者の意思と努力は、素直にすごいな、とも思った。
 でも、SNSがお金にならなかったら、どうなんだろう、とも思う。それが、きちんと社会的に価値があったとしても、だ。そういや、グーグルだって何をお金にするのか、けっこういろいろ試行錯誤してるんだよな。
 そんなんだったら、ベーシックインカムで所得を保障し、社会的に価値のあることをしてもらえれば、早いなって思う。というか、非営利のウィキペディアの場合、なおさらそう思う。
 などということをずっと考えてた。本文の内容とはちょっと関係ないかもしれないけどね。

 その他では、ハワード・ジンの「爆撃」(岩波ブックレット)は、政府の都合で爆撃し、意味もなく人が死んでいるのが、広島だったり、ジン自身が参加さいた爆撃さくせんだったりするという。それは、911以降の戦争でも同様だという指摘。

 小田中直樹の「ライブ・合理的選択論」(勁草書房)は、ゲーム理論的には、小選挙区制で二大政党制のそれぞれの政策は真ん中に収斂していくけど、そもそも政策は多様なものなので、それじゃだめでしょ、ということはわかった。けど、それですべて説明できるわけじゃない、ということも小田中は指摘している。そうなんだけどね。やっぱり、中選挙区制がいいのかな、と思うのであった。

 そんなわけで、最近では、TUTAYAで「夏目友人帳」を借りて見ているのでした。ニャンコ先生がいいですね。

 明日(26日)は、日本を美しくする会と一緒に、学校のトイレを掃除しなきゃいけない。昼食も用意されるんだけど、カレーだってさ。うーん。ちょっとヤダナ。

 夏休みにつかまえたクワガタはまだ生きています。
 写真は、ガードレールにいた毛虫。