らかん湯

tenshinokuma2010-07-27

 こちらが課冥途じゃなかった、亀戸にある銭湯。
 こじんまりしているけど、ジェットバスとか、快適。

 今日は、こまごまとした仕事を片付ける予定。
 夜は、柴又の花火大会なんだけどな。

 以下、別のブログに書いた文章のコピペ。

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 今日、辻元議員が社民党に離党届を出した。多分、もうそういうカードしかなかったんだろうなって思う。
 そして、小沢一郎民主党幹事長は無関係ではない、と思っている。

 タイトルは民主党の危機で誤りではない。

 今回の参議院議員選挙の結果が、どうにもすっきりしない理由というのは、こういうことなんだと思う。
 去年の衆議院選挙は、自民党の自滅ということは言われていたけれども、民主党マニフェストに書かれたことはそれなりに評価されていた、あるいは期待されていたとも思う。それは、かつての自民党の、小泉−竹中路線、新自由主義とでもいう政策の否定だった。
 ただ、なんとなく、ぼんやりと、ではあったけれど、小沢−鳩山の生活大国路線というのは、すっかり疲弊した人たちが期待したところもあったと思う。

 鳩山政権が、まったく何もしなかったわけでもなかった。短い時間だったし、それにしても成果が少ないとは言えてしまうかもしれないけれども。そのことに、辻元国土交通副大臣もかかわってきた。それは福島大臣も同じだったが。
 そうであるにもかかわらず、迷走してしまったことも事実。

 迷走した理由というのはいくつもある。民主党という政党がどのような政策を掲げて選挙で勝利したのかということが、実は民主党の議員自身、理解していなかった、というかひょっとしたら理解できなかったのかもしれない、とすら思う。
 そこで思い出されるのが、小泉政権が誕生したときに、その政策が自民党よりも自分たちに近いと感じた民主党議員が少なくなかったということだ。
 だからこそ、「生活大国−財政支出拡大」という路線に対し、「財政破綻」という合唱で簡単に折れてしまったのではないだろうか。

 菅政権になって、そのことが加速し、一方で辞任した小沢前幹事長は、総選挙で掲げた政策が風化していくことに危機感を感じていたと思う。

 参院選の結果がすっきりしないのは、民主党が総選挙で掲げた政策が迷走し、支持が得られなかったにもかかわらず、迷走した先にあるみんなの党に票が集まってしまったということ。

 小沢一郎が感じていることは、「生活を守る」民主党として拡大してきた勢力が失われかねないということではないか。そして、そのことが、民主党を破壊しかねないものだし、だからこそ危機なのだ。
 そして、問題は、日本の政治が、小泉−竹中路線に近いところに戻されかねないということ。

 では、選挙結果から見たとき、国民は小泉−竹中路線に戻っていいとおもっているのだろうか?
 多分、そうではない。
 参院選では、比例で最も得票数が多かったのは民主党である。
 一人区での自民党の勝利には公明党の協力があった。
 その公明党だが、政策的には、実は最も民主党に近い。
 という民意にもかかわらず、こうした選挙結果、ということが、衆参でのねじれ以上のねじれになっている。

 小沢自身、このねじれを解消しなくては、民主党の将来はないと思っていても不思議ではない。
 こうした中、民主党の方向を戻していくために、社民党の辻元を引きこむことというのは、効果的なのではないだろうか。
 社民党が連立を組まなくても、そもそもの小沢ー鳩山の政策に近い議員を一本釣りしていくことで、ある程度の多数派工作はできる。もちろん、辻元は衆議院だし、それでなくても、参議院で与党が過半数になることは考えにくい。でも、こうした工作の延長に、公明党を巻き込み、政策を実現させていくことは可能だろう。連立を組む必要はない。むしろ、公明党の手柄にでもしておけばいい。

 考えてみれば、自民党田中派は現在、政界における最大の勢力になっている。民主党という名前になっているだけで。
 でも、そうした政治を支えてきたのが、野党としてバランスをとってきた社会党だった。それもまた、民主党の中に入っていくということは、実質、進んできたことでもある。

 社民党民主党の一部の議員がどれだけ近かったかということも、さまざまな場面で見てきた。

 ぼく自身の希望を言えば、民主党の中に社民的勢力が拡大すればいいと思っている。

 それはさておき、公明党自民党と無節操に連立していたということはいくら批判しても足りないくらいだが、それでも政策として掲げるものは、悪くない。温暖化対策も民法改正も。
 冷静に考えると、こうした環境政策や福祉政策は、参議院でも十分に多数をとれる。
 それを具体化するために、民主党の中のパワーバランスを変えていくというのは、十分にあるということだ。

 小沢一郎という人がどんな政治思想を持っているのかはよくわからないし、だからこそ、メディアは闇の権力者のような書き方をしてしまう。でも、現時点においては、なお「生活大国」という政策を掲げていた方が支持が得られるということは、理解しているのではないか。だからこそ、そこにこだわっていこうとするのではないか。

 辻元議員の離党というのは、うっかりするとねじれたまま、みんなの党の方向に走りかねないという危機的状況の中で、それしかなかった選択なのだと思う。