鳩山辞任

tenshinokuma2010-06-02

 という一日。
 なんだか、いろいろ騒がしいけど、言う事は言っておこう。
 鳩山の問題は、これまでの安倍、福田、麻生とは異なり、自分で言っていることが実現できなかったということだ。それがリーダーシップの問題ということになる。少なくとも、安倍以降の首相のような中味のなさはなかった。
 したがって、鳩山が辞任せざるをえなかった理由は、鳩山では鳩山の政策が実現できなかったということだと思う。
 民主党の不安材料は、この問題が鳩山個人の資質だけではないということ。つまり、民主党政権脱官僚をかかげながら、官僚依存になってしまっていたということになる。このことは、代表を替えても変わらない。
 民主党のポジションは、小泉−竹中路線の対極にある。そこで、人の権利を守り、人の命を守る政治をすべきだった。小沢は「生活大国」という路線を打ち出していたが、それで良かったと思う。
 ということは、次の首相は、民主党を背負って、この路線を実行できればいい、ということだ。
 また、鳩山の持つ理念が、民主党内で理解されていなかったのではないか、ということもある。子ども手当がそうだ。ばらまきではない。育児の社会化だ。社民党も、ここは理解していなかった。
 言いたいことはまだまだある。でも、鳩山辞任は鳩山の政策が否定されたことではない、ということは書いておきたい。
 これで、「みんなの党小さな政府路線」に戻って欲しくないし、まして自民党、だよね。