日比谷神社の脇にある小さな稲荷神社。
今日は、朝からショックな訃報があって、ちょっと元気が出なかった。
約束があって、それが永久に、守られない、ということでもある。
別のブログの記事を、以下に転載。参議院選挙は、期待していなかったし、だから失望もしない。
でも、みんな(候補者も有権者も)おねがいだから、自分たちの将来をまじめに考えて投票してくれ、とは思う。あまりにも、気分で政治が動きすぎる。
それに、消費税反対を主張した政党には議席を減らしたところもあるけど、口当たりのいい話だけではダメ、ということでもある。
ついでに、落選したからといって、千葉景子法務大臣は辞任すべきではない。それは、民主党が内閣に必要な人材だと判断して起用したことだからだ。
今日はこれから、銭湯に行こうと思う。
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今回の参議院選挙は、まあ、残念なことってけっこうあって、とりわけ神奈川選挙区の千葉景子の落選とか、東京選挙区の小池晃の落選とか、まあ、いろいろある。
でも、じゃあ、これで民主党がダメかっていうと、そういうことでもない。まあ、社民党と共産党にはすごくつらい結果なのだけれども。
「ねじれ」ということについては、自民党政権でもかなり経験したことだった。民主党政権としては、野党のある部分を説得しながら政策を実現させていくことになるのだけど、まあ、そうめずらしいことではない。アメリカだってオバマ政権はそうした状況になりつつある。
民主党の敗因はいろいろ言われているけれども、政策が悪かったということではないと思う。消費税がダメだったら、自民党にだって票は集まらなかったはずだ。というか、みんなの党なり社民党なりの選択肢があった。
むしろ、民主党自身が、自分たちの政策を理解していなかったということが問題なのだと思う。今回の政策も、消費税を除けば、基本は鳩山政権時代と変わっていない。その鳩山政権において、閣僚すら自分たちの政策を理解していなかったことが、内閣の崩壊を招いた。まして、菅直人自身が、小沢代表時代の生活大国ということをどれほど理解していたのか。
朝日新聞はさっそく、「マニフェストの仕分け」などというおまぬけなことを言っていたけれども、それ以前に、民主党議員がマニフェストを理解すべきだったと思う。
消費税増税というのは、大筋では間違っていない。まあ、法人税減税はどうかとは思うけど。でも、問題は、消費税を増税して、どういう社会をつくるのか、ということを、もっと明確にすべきだったということ。さらに言えば、所得税の累進課税の強化や所得税の還付金(マイナスの所得税)も同時に打ち出すべきだったということ。そして、そうした準備ができた段階で、増税にコミットすべくだったと思う。
結局のところ、根本は「生活大国」という小沢が示したコンセプトにあるのだから、その上でどのような民主党のカラーをつくるか、ということだった。
では、自民党が勝ったのだろうか。51議席で勝ったもないものだと思う。みんなの党は勝ったとは思うけど。でも、民主党のある部分はみんなの党に近いし、その意味では、民主+みんなで54議席。さらに、比例代表では民主が自民を上回っている。
今後、民主党はみんなの党と連立すべきだろうか。それは避けて欲しいというのが、思うところだ。みんなの党はある部分では、小泉改革を受け継ぐものとなっている。そして、大切なことは、前の総選挙では、小泉政権の流れにノーというのが民意だったはずだ。
民主党はこれから、困難な「ねじれ」の3年間をすごすことになる。でも、そうすることで、少数野党の考えまで反映されるようになるであろうことは、悪いことではない。
菅は責任をとるべきだろうか?
とるべきだが、それは辞任ではない。まだ、自分の政策の説明責任すら果たしていないのだから。