道徳授業協議会

tenshinokuma2010-07-03

 今日は中学校の学校公開日。道徳の授業を見た後、先生方と簡単なディスカッション。というか、感想を言うだけなんだけど。
 道徳の授業では、こんなストーリーが提示される。
 校内美化運動で各クラスで競っているときに、協力しない男子生徒を美化委員の女子生徒が責める。それで怒っているところで、黙って花に水をやっている別の女子生徒を見て、ちょっと怒りがおさまる。という。
 まあ、男子生徒にも、何のための美化運動なんだかわからん、という理由はあるし、それぞれの生徒が間違っていないというもの。

 でも、こういう話って、中学校どころか大人の社会でもあるし、そんなんだったら、一般的に道徳の授業って、効果なかったんじゃないか、などとも思ったりもするが、それはまあいいや。
 いや、良くないな。こういう話って、それぞれが間違っているわけじゃないから、答えもたくさんある。
 うっかり、強引に、これが正しいと導かれても、困ってしまうだろう。
 という性質のものなんだろうな。

 道徳なんて、そんな簡単なものじゃないっていうことだな。何の結論にもなってないけど。
 そうじゃない。そういう前提でやらないと、おかしくなるな。

 その点、けっこう生徒の方は立派な意見を持ってたりもしていて、それは良い。

 実際の授業は、何が正しいかを示したわけじゃなかったけど、多様な正しい答えがあるっていうことも示しきれていなかったし、短い時間で無理があるとは思うが、ちょっと強引だったかも。
 それでも、先生の授業はなかなかテンションが高くて、すごいなって思ったことも事実。面白かったと、不謹慎にも思ってしまう。
 でも、どうなんだろう。
 ぼくが子供の頃、確かに道徳の時間は週に1回はあった。でも、だいたい、他の授業にふりかえたりしていたな。

 いい悪いは別にして、道徳の授業というのは、そうとう難しいものだな、ということが言いたいだけなんだけど。だから、ぼくの子どものときは、先生があえてやらなかったのかな。

 写真は昼顔。どうしても、この花をタイトルにした映画を思い出してしまうのだが。朝顔よりワイルドな強さがあるので、けっこう好きな花だ。