天祖神社

tenshinokuma2010-05-07

 先日、牛込柳町駅からつぶつぶカフェに行く途中に立ち寄った神社。
 暗くてごめん。

 今日は終日、本の改訂作業。

 巨人に3タテされて、今年の東京ヤクルトは終わってしまった気がする。でも、石川には早く、1勝をあげてほしい。

 「もんじゅ」が運転再開したけど、ほんと、無駄だと思う。電力会社の人ですら、「高速増殖炉の実証炉の概念設計はまったく違う形なんだし」と言っていた。

 神野直彦の「「分かち合い」の経済学」(岩波新書)を読んでいる。上げ潮派批判は、なるほどって思った。
 子ども手当なんかをやるにしても、財源不足が言われてしまうが、90年代以降、自民党政権法人税減税や所得税の税率引き下げで税収を減らした上で、支出を拡大してきたという過去がある。とすれば、90年頃、60億円もあった税収は、税率を戻せばいいということになる。もちろん、景気を考えたらすぐにはできないけど。消費税がすべてじゃない。米国型の小さな政府は所得税中心だし、ヨーロッパ型の大きな政府は消費税もそれなりに高いのだけど。消費税を上げて小さな政府を目指すというのは、ありえない。
 というか、日本はすでに小さな政府になってしまっている。

 鳩山の言う、新しい公共という考え方には、注目したい。実は、小さな政府になってしまっている日本にとって、大きな政府にしていくには時間がかかることだ。景気回復をさせながら、税収を増やしていくことになるから。
 けれども、公共というものは誰かが担わなきゃいけない。それは「本当に申し訳ないけれども、みなさんが一緒に担ってください」というのが、新しい公共なんじゃないかと感じている。
 NPOとか、そういうことだけじゃなく、民生委員みたいなものも、あるだろう。それは、介護の分野で地域ケアと言っていること、地域包括支援センターを核に、地域づくりをしようという、厚生労働省の苦肉の策というのが、モデルとしてあるんじゃないかと思っている。お金がないから地域でケア、というのはどうかとは思うが、豊かな社会を再構築するのに、地域づくりは手段としてアリだとも思っている。
 それを実現するのに、企業も重要な役割があって、たとえばボランティアを奨励していくというのは、アリだろう。少なくとも、労働分配率を減らして、生活リスクを労働者に押し付けてきたのだから、そのぐらいしても当然だと考えてもらいたい。

 ということが、神野の言う「分かち合い」にストレートにつながるわけではないのだけれども。

 せっかくなので、オリエント工業のアドレスも置いときます。
http://www.orient-doll.com/top.html