弁天湯

tenshinokuma2009-11-07

 一昨日は行った、浅草橋の駅の近くにある銭湯。
 マンションの1階にあるので、幟を立てて目立つようにしている。
 せまいけれど、居心地のいい浴槽がうれしい。

 昨日は、ほんとうに久し振りに、反原発運動を展開しているたんぽぽ舎のイベントに参加した。というのも、コメンテーターの大河原参議院議員に興味があったから。民主党の議員で、生活者クラブネットワーク出身。いかにも生活関連や福祉関連に強そうだけれど、実はダンナさんは電力中央研究所の理事。ダンナさんには何度か会ったことがあって、排出権取引の話などを聞かせてもらったし、とてもいい人です。だから、奥さんの考えは、というのは、あまり好きな発想ではないし、それはそれ、だとは思っているのですが。
 大河原議員の発言のポイントは、原子力推進に見える民主党の政策について、「安全を最優先に」ということをきちんと盾にとって行くということ。それから、議員に提案するだけではなく、市民自身が政治の主役として、地元の国会議員、とりわけエネルギー問題に詳しくない1年生議員と対話し、情報を提供し、教えていくこと、だという。
 こうした考えには、ぼくは賛成。

 原子力については、いろいろあるけれど、直近の課題は、上関原発の着工を止めることだと思っている。
 一つは、もちろん環境保全や漁業のことがある。
 同時に、この建設は、中国電力のためにもならないということ。中国電力はすでに島根3号機を増設していて、これで十分間に合うはずだ。したがって、上関の電力が必要とされるのは、関西電力ということになる。けれども、関西電力には敦賀3,4もある。となると、需給の点から急ぐことはない、ということになる。
 もう一つ。中国地方の電力供給のうち1割は瀬戸内コンビナートの自家発電設備だ。この設備をいかに効率的な設備としてリプレイスし、あるいは天然ガスを供給していくのか。そうしたエネルギーサービスを提供していくことが、エネルギーサービス会社としての中国電力の戦略として、望ましいのではないか、と思う。
 もう一つ、中国電力の場合、石炭火力の割合が多く、CO2排出原単位が悪いので、それは原子力でカバーできるという考えもあるのかもしれないが、一方で、先進的な石炭火力に取組んできた企業でもある。その技術で海外展開するという道だってあるはず。
 必要のない原子力の増設は、中国電力という会社にとって、財務的な負担はかなり大きいはずだ。そのことは、この地域経済に、ボディーブローのようにきいてくる。
 だからこそ、上関は誰にとっても利益がないし、止めるべきだということだ。