こちら葛飾区水元公園前通信698

 連休の後半は、高尾山に登り、千葉市動物公園に行き、新宿交通公園と水元中央公園で少し遊んだというところか。

 そろそろ子ども達を山に連れて行こうって思っていて、その手始めに高尾山。連休中はスタンプラリーもあるし、何よりお店が整備いろいろあって、山頂でそばを食べようということで登れる。食べ物で釣ってどうするっていうのはあるだろうな。でもまあ、登りを体験することのほうが重要。
 というわけなのだが、途中でサル園を見たりしながらだったんだけれど、娘はけっこう脚が痛かったようだ。息子はというと、すぐ「抱っこ」って、そうじゃないだろ。帰りはメインの1号路ではなく、3号路の山道を通って、ケーブルカーで降りてきたのだけれど、山道はえらい不評で、娘は最初のコンクリートの路の方がいい、などと言う。それはちがうだろ、と思うのだけれども。
 じゃあもう行きたくないのかっていうと、そういうことはなく、娘はまた行きたいと言うし、息子に至っては、次は富士山って、そんなの無理じゃん。
 人が多くて、あまり生き物を楽しめなかったので、次はもっとのんびりと歩けるところにしようと思うのであった。

 友人の運転で千葉市動物公園まで行ったのだけれど、動物園前の渋滞がけっこう時間がかかってしまった。息子はちょろちょろと歩きまわる。けれど、方向感覚がないので、同じところをぐるぐるまわって、「この動物園、鳥しかいない」などと言ってくれる。
 子どもの日は、姪をポニーに乗せようと思って、水元中央公園まで連れていったのだけれど、怖いらしくって、乗ってくれなかった。それでしかたなく、新宿交通公園のこの日だけは無料開放のミニ新幹線に乗ったのであった。そのあとは、銭湯のしょうぶ湯。
 こうして連休も終わるのであった。
 今日はというと、名酒センターの社長の還暦祝なのである。

 H=フレデリック・ブランの「エレベーター」(新潮社)は前から読みたかった小品。それにしても、フランス人はこういう閉じ込もった話が好きなのだろうか。トゥーサンの「浴室」はそうだし。「エレベーター」では主人公は旧式のエレベーターが4階と5階の間で故障し、閉じ込められてしまう。このビルの持ち主の女性は主人公を助けてくれず、ほとんど監禁される状態。なかなか修理工をよんでくれない。とはいえ、そう深刻な感じというより、笑える会話が続く。まあ、そういうもんです。読んでいる間は、すごーくイライラ。最後はどうなるのかっていうと、まあそれは。

 花輪和一の「続不成仏霊童女」(ぶんか社)も出た。ありがたーいお話がたくさん入っていて、信心がつきます。