大山桜、エボシ山、雷峠

 昨日、3月23日には、丹沢の大山の近くにあるエボシ山に行ってきました。
 実はトレッキングシューズ(登山靴などといえるものではなく、軽登山靴くらいなので)を新しく買ったので、靴慣らしというのかな、そのつもりで軽く歩けるところとして、行ってきたわけです。
 なんせ、前のトレッキングシューズは、気付くと裏側がつるつるになっていて、さすがにこれはちょっとなあ、ということになっていたので。まあ、7年間も履いたからね。けっこう丈夫だったなあと、しみじみと思うのでした。
 ということで、小田急伊勢原駅から大山ケーブル行きのバスに乗り、大山小学校で下車したのは午後1時過ぎ。小雨の降る中、ここからスタートです。
 このあたりには、大山桜というのがあって、ちょっとした名所になっています。でももちろんまだ咲いていません。立派な桜が3本もあって、そこまでの登山道はわりと整備されています。でも、見頃だったのは桜ではなく三椏なのでした。和紙の原料にもなる木ですね。これでお札もつくれるので、持って帰ればお金持ちになれます。
 大山桜の立派な木を見たあとは、尾根道を北に向かってあるくわけですが、これが木の根が張り出していて歩きにくい、というだけならまだしも、まともに道になっていないので、ちょっとした斜面では落ち葉や砂ですべるし、尾根といってもちょっと広くなるとルートファインディングが難しいという感じです。なんかもう、道がないところを直登したりとか、そんな感じで歩いていました。でもまあ、そういう場所だからこそ、靴の性格もわかってくるというものです。
 ガイドブックでは人の踏み跡があるので、それをたどればいいってあるんだけど、そんなものはないです。というマイナーな山ですが、エボシ山山頂にはかわいい絵のついた標識があって、ほっとします。
 ここから先もこんな感じで、関東ふれあいの道に合流する日向越(雷峠)までワイルドな道が続きます。
 関東ふれあいの道に合流して勝五郎地蔵に挨拶してから、大山の見晴台までは軽い登りが続き、そこから大山阿夫利神社の下社まではゆっくりとした下り、気持ちよく歩けます。とはいえ、実は大山は丹沢の山のうちもっとも事故が多いとか。そりゃまあ、登る人が多いからだけれど、下社までの道は滑落しないようにワイヤーがずっと張ってあります。
 それにしても、天気もあるし、マイナーなバリエーションルートということもあって、下社につくまで誰にも会わなかったな。
 小雨だったし、午後4時近かったので、下りはケーブルカー。お客がほとんどいないので、一番前の席に座らせていただきました。
 こま参道を下る途中、茶湯寺というお寺があったので、せっかくなのでお参り。「ちゃゆてら」って読みたくなるけど、「さとうじ」とよむそうです。
 新しいトレッキングシューズは、ワイルドなコースでもそれなりにグリップがきくことはわかりました。前半がわりとタイトな一方で、ヒールがゆるめになっていて、脱ぎやすい感じです。上りよりも下りに適しているのかな。靴紐は最初からしっかり締めた方がいい感じでした。前の靴は、上りはじゃっかんゆるめでも、下りはしっかり締めるという感じではいていたのですが、そのあたりも違うなあ、とか思うのでした。
 最後の写真は、近所のスーパーで買ったとうふ。これを肴に飲むのでした。