大倉尾根

日曜日、丹沢に行ってきました。当初は、土曜日を予定していたのですが、その日は都合が悪くなって、それで順延。
今回の目的は、東丹沢、大倉尾根を上って塔ノ岳に行くことです。
実は、塔ノ岳は何度の登っていて、昨年も同じ時期に、東丹沢縦走ルートで行っています。でも、大倉尾根を上ったことはありませんでした。降りたことはいくらでもあるのですが。他にも、鍋割山から登ったことや、二俣尾根から登ったこともあるのに、大倉尾根はなかったのです。
不思議でもなんでもなく、大倉尾根は通称バカ尾根。単調な登りが延々とつづく、ひたすら体力的にきついわりには、景観がいいわけではないルートだからです。
でも、一度くらいは登ってみようと、昨年から思っていました。
小田急渋沢駅からバスで15分、大倉から登ります。ちょっと寄り道して、山神社を参拝。そしてそこから県道に戻るのですが、ここで道をまちがえて、逆方向を歩き、30分くらいロス。でも、見事な藤を見ることができたからいいや。
単調な登りですが、足元ではけっこういろいろな花が咲いています。小さな花を見ながらの登山は、でもやっぱりきついです。
そんな大倉尾根ですが、途中に、カエデの林があり、新緑がなかなかまぶしかったですね。ここは、秋になるとすごいんだろうなあ、とは思いました。でも、日が短くなって、大倉尾根を日帰りでというのは、けっこう大変だと思います。
まあ、大倉尾根のいいところは、途中にいくつもの茶屋があり、頂上まで行かずに折り返してもいいか、ということですね。
そんな大倉尾根ですが、走ってのぼっていく若者もいます。ただひたすら感心してしまいます。トレーニングということですが。
それと、昔に比べると、大倉尾根の道は木道などでずいぶん整備されたのではないでしょうか。
20年前なら、やっぱりきついと思いながらもそれなりのスピードで登っていたと思うのですが、体重が10kg以上増えているので、どちらかというと遅いくらいですね。
そんなわけで、塔ノ岳に到着したころはへろへろでした。
もうちょっと元気があったら、丹沢山まで行こうと思っていたのですが、くじけました。鍋割山経由で降りることにしました。
でもね、大倉尾根の途中の金冷しというところで、鍋割山方面の道に分かれるのだけど、この密はすてきです。
大丸、小丸というなだらかなピークをまったりと歩けます。あと、この日も霧が出てきて、別世界を歩いているような気もちになれます。
鍋割山からは、あまり整備されていない尾根を下ります。途中の分岐点で、大倉に戻らず、栗ノ木洞、櫟山を経由して、寄に降りました。行ったことのないコースだったので、この機会に歩いてみようか、と。正直なところ、杉林のコースで、魅力的とはいえないのですが、それでも、何もない櫟山の頂上はそれなりに赴きがありました。
降りた先には茶畑。なんかいい景色ですね。
帰りのバスですが、タイミング悪く、1時間後。せっかくなので、バス停にそって少し歩き、寄神社をお参り。
神社にはじまり、神社に終わる、そんなトレッキングでした。
結論、もう二度と大倉尾根は登りません。ヤビツ峠からゆったりと尾根道を歩く方が、100倍もすてきです。

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