健康館草津湯(ひさしぶり)

今夜の銭湯は、葛飾区小菅の草津湯です。
久しぶりです。というか、営業時間が4時半ー5時半になってからは、はじめて。
番台の主人からは「遠くから来たの? うち、5時半までだけど知ってた?」と。いえいえ、遠くないです。金町です。
「このへん、みんなやめちゃったからねえ、だからうちはやっているんだよ」と。
葛飾区には最盛期には160軒の銭湯があったとか。それが今は、21軒、だったかな。
「やめちゃった人はね、元豪農だったりしてお金があるからね。うちは、これしかないから」とも。
で、日中はデイサービス「健康館」となっていて、それが終了した4時半から1時間だけ営業しているということです。
確かに、トイレはバリアフリーできれいになっているし、デイサービスの時間帯は女湯との間の仕切りも外しているんだろうな。
ということで、入浴。カランの前に座ると、常連さんから「マイ桶だね。銭湯巡りもたいへんだね」と、声をかけられました。「ここも大変だよ。お客さん、入ってるけど、みんな230円しか払っていないからね」って、つまり70代以上っていうことですね。ぼくはもちろん、460円払いました。まあ、この時間帯だから、高齢者しかいないのか。
別の常連さんが「だめだよ、いじめちゃ、来なくなっちゃうよ」と。いえいえ、機会があれば、また来たいです。
ということで、浴槽には抜群の温度のお湯が入っていて、ゆったりと温まります。
「奥さんがいたときは、遅くまでやっていたんだけどね」と別の常連さん。確かに、前回、来たときは、奥さんが番台に座っていたっけ。閉店まであと30分くらいだったので、「9時半までには出てね」と言われたので、9時15分くらいに出たら「もうちょっとゆっくり入っても良かったのに」と言われたことを思い出した。
男湯もにぎわっていたけど、女湯からも会話が聞こえてきます。
背景は、兼六園。中島絵師によるもの。主人によると、「オリジナルなんだよ。描きなおしてもらったばかりだけど、図柄は変わっていない」とのこと。もっとも、今のはちょっと気にいらないんだけどね、とこっそり。
なお、女湯は富士山です。
閉店時間が近づき、お客様もみんなあがって、ぼくが最後になってしまいました。
せっかくなので、この機会に、小学生が描いたこすげどんの絵を撮影させていただきました。もちろん、主人の了解の下です。
兼六園の図柄なので、石川出身なのかというと、先代が輪島の出身だとか。石川ですね。
「玄関、閉めちゃったけど、いいよね」って、開ければいいだけで、問題ないです。
で、自転車に乗って帰ろうとしたら、パンクしていました。五月の風に吹かれながら帰ろうと思っていたのにね。でも楽しかったからいいや。

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