「ラウィーニア」

tenshinokuma2009-11-21

 アーシュラ・K・ル=グウィンの「ラウィーニア」(河出書房新社)を読了。
 面白かったかといえば、正直、ちょっとつらかった。やっぱり、背景となる紀元前のヨーロッパのこと、ローマ時代前のイタリアのことについて、基礎的な素養がないからな。
 でも、ヒロインのモノローグがほんとうに美しい文章で語られていて、それはすごいなあって思う。そこは快楽ですらある。
 2000年以上におよぶ、人類の変わらない不毛な戦争への追い立てられる様、というのは描くことの意味はあるのだろうけど、ル=グウィンなのだから、もっと深いことを語ろうとしているのだと思う。でも、それがうまく読み取れない。

 三連休の初日は、わりとだらだらすごす。天気は良かったんだけどな。
 写真は、近所の直売所で買ったミカン。水元で採れたミカンですぜ。ちょっとすっぱいけど、かみさんはこういうのが好きだということだ。