初音湯

tenshinokuma2009-06-10

 昨日は、谷中にある銭湯に行った。
 24時30分まで営業しているので、遅くまで仕事をしていても大丈夫だったし。
 それにしても、墓地を通り抜け、すでに閉店している古いたたずまいの小料理屋を通り過ぎ、夜遅くになっても営業している銭湯に入るというのは、それなりに趣がある。
 つくりは古風で、中庭の池には金魚が泳いでいる。富士山は裾野が雲に覆われているこじんまりしたものだけれど、それはそれで遠景という感じでいい。
 でも、何より特徴的なのは、浴槽が真ん中にあるということ。関西の銭湯にはこういうつくりが多いが、関東ではめずらしい。それと、天然の湯の華を使っているので、白くにごったお湯は硫黄の匂いがする。そういうわけで、今日は硫黄状態なのである。

 今日、政府の中期目標が発表された。けれど、これはあくまで、今の政府の話だ。政権は変わるし、そもそもそんな目標でポスト京都で合意できるとは思わない。ということは、別のブログに書いたので、ここで以下のように、コピペしておく。

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 今朝の朝日新聞、麻生は中期目標について、90年比マイナス7%で調整していると報道された。まあ、そうかもしれない。けれども、あまり大きな意味がないとも思う。死に体の政府の決定とは関係なく、より野心的な目標になっていくということを、将来を考える上では織り込んでおくべきだ。

 理由は2つある。第一に今年12月までに総選挙がある。民主党は現在、地球温暖化対策の独自の法案を提出しているが、そこではマイナス25%が示されている。
 第二に、コペンハーゲンの会議では、マイナス7%では合意できないだろうということだ。EUとアメリカの交渉の中で、低い目標はより高い目標に引っ張られるだろう。

 今の政府目標の議論には、排出権取引や森林吸収が入っていないということだが、これを含めた目標設定が合意に必要になるだろう。なぜなら、途上国にお金を移転させていくために、必要だからだ。

 日本はGDPあたり、というが、アメリカみたいに人口が増えているところは、一人当たりということも考慮される。さらに、アメリカは削減の余地は大きいし、積極的な取り組みも展開しようとしている。途上国への目の配りもしっかりしている。そう考えると、90年比0%というのは、余裕を持った数字ということになるだろう。

 こうしたことを考えると、マイナス25%、うち排出権でマイナス10%、というのは、けっこう現実的かもしれない