両神山

日曜日、前々から行こうと思っていた、埼玉県小鹿野町両神山に登ってきました。

GWに、友人Wと、両神神社の里宮まで行ったのですが、そのときは本社までは行きませんでした。というのも、本社は、両神山の山頂近くにあり、そう簡単に行けるというものではないからです。

でも、トレッカーのぼくとしては、それは行かないわけにはいかない。ということで、本当は先週の土曜日に、と思っていたのです。でも雨。そして翌週も土曜日は雨。予報によると、来週の土曜日も雨。ということで、日曜日に行くことにしました。

日曜日のトレッキングって、翌日に疲れを残すのですが、仕方ないですね。

 

両神山は埼玉県の西のはずれにある、標高1723mの山です。いちおう、日本百名山ということですが、個人的にはそれはどうでもいいことです。

ルートですが、いくつかあるのですが、危険な箇所が多く、メインルートの、大谷日向口以外のルートは推奨されていません。熟練者向きということになっています。

実際に、日曜日の午前中に滑落事故があったということです。これは、帰りにバスの運転手から聞きました。

 

ということで、金町から始発電車に乗り、山手線、西武池袋線秩父鉄道を乗り継ぎ、三峰口へ。ここで50分ほどバスを待ちます。秩父鉄道の電車は1本後でも良かったようなのですが、アプリではこれで来い、と。

8時55分発の小鹿野町営バス、大谷日向口行で50分。途中、三峰口駅近くの家々には、なぜかかかしのような人形が置いてあります。なぜなのでしょう。

ということで、GWに行った終点の登山口からスタート。

山頂までの時間は、約6km、3時間30分くらい。帰りのバスは17時20分。ということで、あまり余裕のないトレッキングになりました。

 

里宮のある民宿の横を抜け、スタート。鳥居をくぐり、山の中へ。途中、石碑や石像などがあります。山であると同時に、神社の境内なんです。

最初はなだらかなアップダウン。ただし、途は狭く、滑落してもおかしくありません。でもまあ、本当にあぶない箇所にはロープがはってあるし。

まあ、余裕がないといっても、長い休息をとらないくらいで、自分のペースで登ります。岩を上るところや、沢を渡るところがあり、道がわからなくなります。実際、一か所で間違えました。でも、八海山とよばれるあたり、およそ1.4km歩いたあたりから、急坂になります。細い道は相変わらず、木の根っこの段になったところもたくさんあり、なかなかハードだな、とは思ったのですが、これでもまだ、ふつうの山道レベル。尾根筋を上り、へろへろになりながら、途中の弘法の水という湧き水でのどを潤し、避難小屋である清滝小屋へ。

ここで、幻想的な滝を見てから、残り2kmへ。距離としては3分の1なんだけど、時間としては半分。ここからますますハードなコースになります。

まず、鈴が坂という急坂をじぐざくに延々と上ります。じぐざくすぎて、道がわからなくなりますが、そこは注意して。

急坂を上りきると、産生尾根に出ます。ここから気持ちよい尾根歩きを期待したのですが、もちろんそんなことはなく、道のような、木の根の階段のような、そんな道が続きます。

そうしてたどりついたのが、両神神社、両神御嶽神社の本社です。建物をみると、立派な神社どころか、トタン屋根の建物という感じ。でも、きちんと内部は本体が祀られていて、ご利益を期待してしまいます。ここまで来たのですから。

ここから山頂までは、800m。多少のアップダウンと、いくつもの鎖場。気持ちよく歩けたと思うと、岩を上らなきゃいけない。でも、心地よい風が吹いていて、さわやかな気分になります。

ということで、たどりついた山頂は、岩の上でした。そこから眺める景色は、とても良かったです。強めの風に吹かれながら、岩の上に立つのは、つらいものがありますが。

といっても、狭いし、帰りのバスに間に合う必要があるので、お昼もそこそこに、下山。下りの方が速いのが一般的ですが、いくつもの鎖場やひざを痛めそうな急坂を考えると、早めに、と思ってしまいます。鎖場は登るよりも降りる方が、大変なんですから。

実際、かすり傷ですが、鎖場でケガしました。というか、岩をつかむので、指先にも傷。

小幅で歩かなきゃいけないし、沢も渡らなきゃいけない。

3時間も下り続けるのも、それなりにつらいものがあります。でも、おかげさまで、バスの1時間前にはたどりつきました。里宮にもお礼のお参りをして、バスを待ちます。

バスは渓流沿いに下っていき、なかなかいい景色をたのしむことができました。

 

両神山は、トレッキングというよりは、山登りですね、これは。まあ、そういうのを楽しむことができる山なので、1日たってみると、面白かったって思えるのですが、登って降りてという間は、なんか罰ゲームをしているみたいな山でした。

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