こちら葛飾区水元公園前通信829

tenshinokuma2015-03-12

 こんにちは。
 お元気でしょうか。

 最近、沢井美空の「カラフル」をよく聴いています。

 冬はどうも、活性が下がっていかんですね。あんまり出かけることがなくって。休日の天気が悪かったりとか、町内会の役員会があったりとか、そういうのもあるし。
そろそろ、トレッキングに行こうと思っているのですが。手始めに、大倉尾根でも登ってみるか、とか。

 でも、上野東京ラインができるのは、楽しみですね。常磐線が便利になるので。これで乗り継いで、逗子まで釣りに行くことを考えています。
 まだ、魚が釣れるシーズンではないのですが、まあこうなると、釣りがついで、っていう感じかもしれません。
 常磐線も逗子まで行くといいんですけど、品川までというのは、ちょっとがっかりではあります。

 最近、読んだ本というと、原武史の「大正天皇」(新潮選書)、成田龍一の「大正デモクラシー」(岩波新書)、芥川龍之介の「歯車」「河童」(岩波文庫)、夏目漱石の「こころ」(集英社文庫)。まあ、これはわけあって、なので。「大正天皇」のことは、前回、書いたし。
 それ以外は、何だろう。「杏のふむふむ」(ちくま文庫)とか読んでいるな。今は、夢野久作の「白髪小僧」(葦書房)を読んでいるところ。

 マンガでは、柏木ハルコの「健康で文化的な最低限度の生活」、2巻まで読みました。
 生活保護については、いろいろ本を読んでいるのだけれども、あらためてマンガで読むと、胸が詰まります。この作品が、「このマンガがすごい」の上位に入ったというのは、生活保護について知ってもらう上でも、良かったと思います。
 最近、昨年の不正受給が件数で増加しているというニュースがありました。でも、2巻でこのことが取り上げられているけれども、それは高校生がバイトして、その収入を申告しなかったというケース。でも、考えてみると、生活保護を受給している世帯の高校生は、バイトをしても、その収入の一部を返還しなきゃいけないっていうのは、それはそれでアンフェアだという見方ができます。そもそも、ベースとしての世帯収入が生活保護依存で、だからこそバイトをしているのに。
 と思っていたら、今日(12日)の新聞によると、バイトによる収入を申告しなかったことが、ただちに違法とはいえない、とか、そんな判決が出た、とか。手元に新聞記事がないので、正確さを欠きますが。
 高校生ともなれば、お金も必要だろうし。もっと、柔軟な運用でいいのではないか、とも思います。

 木尾士目の「げんしけん」の最新刊も読みました。二代目、おもしろいです。すっかり婦女子サークルと化した現代視覚文化研究会ですが、OBの班目がいじられまくりというか。なぜかモテキがきていて、ハーレム状態で。
 木尾による、ハーレム物批評っていうのか、そんなところがあって、なかなか楽しいですよ。ハーレム物の主人公って、ストーリーの中ではきわどいところをすりぬけるようにしているけれども、木尾の目からすれば、そんなにうまく立ち回れるわけないじゃないって、そんなところです。モテキの班目はどこに落ち着くのか、かなり気になるところです。
 という状態を、婦女子の女性会員が楽しく突っ込むとかも。女子の絶対領域っていうのは、ニーハイとスカートの間の肌が見えるところでだけれど、男子の絶対領域は靴下とスーツのズボンのすそとの間だと、そういうことも初めて知りました。
 あと、ルックスにも恵まれない、絵も上手とはいえない婦女子の矢島さんも、すごく気になるところです。

 ところで、理想とするロックバンドを作りたい高校生が主人公。楽器はベースにしておこうか。理想的なメンバーやコンポーザーを見つけて引き込んだ。そして、フロントマンとなるボーカルも発見したのだけれど、なぜか地味でステージで目立たない。もっと、オーディエンスをひきつけるようになってほしいのだけれども。そんなこんなで、バンドの物語が進む。
 っていう話だと、普通のロックの青春物語。でも、やってることがバンドじゃなくってギャルゲーの製作。「冴えカノ」のやってることって、実は熱血青春ストーリーなんじゃないか、とふと思ったりします。主人公、かなり暑苦しい性格だし。
 でも、バンドのメンバーが主人公以外は女性で、とかなると、普通じゃないか。
 なんでそんなことを思ったかっていうと、オタク男子って、昔のイメージから、ずいぶん変わったなって、あらためて感じたから。オタクって、もう特別なものじゃないんだな。むしろ、人はオタクくらいでちょうどいいんだろう。これって、言い方を変えると、熱中する趣味があってちょうどいい、というくらいの話なんだな。

 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の最新刊では、ボカロの話があって、その中で、学校の授業で使っているところもあるというのも紹介されていた。
 音楽をやるにあたって、楽器ができない音痴でも、別のやり方が用意されている時代なんだな、とも思う。それは、いいことだ。これまでであれば、音楽の才能を発揮できなかった人でも、今はそうじゃない、と。

 音楽でもギャルゲーでも、作り出す環境が進化した現在、あまり歴史がない方法でやろういとすると、オタクに思われてしまう。でも、たかだか、それだけの話。
 そんなふうに世界の変化を見てもいいのかもしれません。

 そうそう、「憑物語」も見ました。これで、アニメの「物語」シリーズは追いついたことになります。でも、その話は、またいずれ。
 「夜のヤッターマン」と「ユリ熊嵐」もそのうちに。

 ではまた。