こちら葛飾区水元公園前通信823

tenshinokuma2014-10-30

 おはようございますです。
 そんなわけで、宣伝から。

 まず、トーキングヘッズ叢書No.60、「制服イズム」が刊行されます。月末には書店に並ぶとのことですので、今回もまた、ご購読のほど、よろしくお願いいたします。
 個人的には、制服、とりわけ学校のそれは好きじゃないし、それはJKも含めてのことなんですが、まあそれはさておき、といったところです。制服好きはたくさんいるし、そのアンビバレンツなものも、感じないでもありません。

 もう一つは、ぼくの著書「電力・ガス業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本(第3版)」が、秀和システムから刊行されました。
 こちらは、業界本なので、関心のない人にまで買えとはいいませんが、立ち読みくらいはしてやってください。小ネタもいろいろ入れたし、章末コラムには、なかなか面白い話も入っています。
 ぼく自身は、あくまでジャーナリストとして中立の立場で書きました。でも、ぼくの中立というのは、電力会社にとっては厳しいかもしれません。旧版もそれは同じなのですが、今回は原発事故があっての本ですから、さらに厳しいと感じられるでしょう。

 そうそう、マックに行ったら、来年のカレンダーの発売が予告されていたのだけれども、これまではポケモンだったものが、来年は「妖怪ウォッチ」である。たしかに、子供の人気はポケモンをしのいだといわれているけれども、とうとうここをゆずりわたしたか、と。かんがい深いものがあります。20年くらいは、ポケモンの時代だったかな。

 「妖怪ウォッチ」を知らない人のために説明しておきます。
 「イナズマイレブン」で有名なレベルファイブのゲームをもとにしたアニメ作品。
 主人公は祖母の遺品としてゆずられた妖怪ウォッチを使って、妖怪を見ることができます。若くして亡くなった祖母は、妖怪と勝負をして、負けた妖怪から名前を聞き、それを友人としてメダルにしていました。主人公はそのメダルの名前を妖怪に返すようにしています。
 でも、そのまま主人公と友人になる妖怪もいます。決めセリフは、「出てこい、おれの友達、ニャンコ先生」って。
 とまあ、そんな妖怪のあれやこれやの話です。

 そういや、サッカーも今の10代は、「キャプテン翼」ではなく「イナイレ」を見てはじめたっていう人が多い。
 そんなわけで、次回のワールドカップでは、日本チームが超次元サッカーで世界を圧倒するんじゃないかって言われていますね。
 サッカークラブでは、化身を出す練習もしているらしいし。間違って、スタンド使いになる子もいるらしいけど。

 さて、今回のおすすめ本は、鈴木大介の「最貧困女子」(幻冬舎新書)です。けっこう、仕事のからみもあって、生活保護関連とか、そういう本を読むことは多いのですが、その中でも断トツに悲しくなる本です。この悲しみを共有するというためにも、ぜひ読んで、と言っておきます。
 女性の貧困がよく言われます。なかなか正規の職につけず、派遣で食いつなぐけど、年収200万以下、とか。あるいは、結婚し、仕事をやめ、子供ができたけど、離婚し、でも収入がない、とか。リアルな話です。実際に、周囲にいます。
 でも、この本は、貧困ではなく最貧困です。
 子供のころから貧困で、十分な教育を受けず、家庭から放り出されてしまう。あるいは、母親もまた貧困で、セックスワークで生計を維持し、娘にもその方向を示してしまう、とか。
 その子供が、知的障害を持っていたりもします。その時点でまともな就職は難しい。しかも、貧困によって、地縁も失われている。行政もきちんと対応できていない。容姿にめぐまれているわけでもないから、最底辺のセックスワークしかない。
 彼女たちを保護すればいい話なのか。でも、彼女たちだっておしゃれがしたいし、そのためにはお金がいる。でも、そのために、セックスワークしかないとしたら。知的障害がなければ、教育を受けていれば、そんな必要はないかもしれないのに。
 とまあ、そんなノンフィクションです。
 言葉もない、といえばそうです。でも、これが日本の現実だということです。

 今期の深夜アニメは、今のところ、おすすめするものはないです。
 「甘城ブリリアントパーク」は、つまらなくはないけど、さびれた遊園地を復活させる無理ゲーを見せられているようなところがあって、ちょっとつらいです。女の子はかわいいけど。実際に、さびれた遊園地やテーマパークはいくらでもあるから。

 「異能バトルは日常系のなかで」は、脱力するほどくだらねえな、と思いつつ、見てしまいます。高校の文芸部が舞台。何かよくわからないけれど、異能を身に着けてしまって、でも日常ね、という展開。主人公の中二病がなかなか痛いのだけれども。でも、人間、多少は中二病ぐらいがちょうどいいのかな、とも思ったりします。あと、メインヒロインよりも生徒会長がかわいいです。

 「デンキ街の本屋さん」は、とらのあなをモデルにした本屋が舞台。そんな世界でも、男女はふつうに恋愛だってします。あたりまえです。
 でも、この平和な世界は、そろそろまじめに守らないといけないのかな、とも思います。
 「残響のテロル」のようなアニメが制作されている、そういうことで思ったのだけれども、深夜アニメというのは、この国が放映している番組の中でももっともアナーキーで自由なものなのかもしれません。
 多くのテレビ番組は、スポンサーの意向が反映されます。だから、今でも反原発は言いにくい。でも、深夜アニメのスポンサーは、それこそアニメ制作会社やレコード会社、出版社など。視聴者が番組を見るだけではなく、CDやDVDを買ったりすることが期待されています。こうした関係があることで、視聴者が見たい番組が制作されることにもつながります。
 視聴者自身が最強のスポンサーなのです。
 そうした世界の中に、「デンキ街の本屋さん」もあります。それが、安倍政権から遠く離れた平和な世界なんだな、と思うのです。

 録画はしてあるんだけど、「サイコパス」と「繰々れコックリさん」と「深夜食堂3」はまだ見ていないです。楽しみにしているのだけれども、こちらの気持ちに余裕がなくって。

 ということはさておき、PCが故障してしまいました。修理には出したけれども、でももう買って数年たつので、新しいのも買いました。今回はパナソニックレッツノート。ちょっと小さいのにしたので、画面が見にくいしキーボードも小さいので打ちにくいです。でも、軽いのはありがたいです。最近、肩が痛いので。
 windows8.1ですか。慣れるのに時間、かかるかな。
 と思っていたら、修理不能の連絡をいただきました。

 そんなわけで、せっかくの本の印税なのですが、PCの購入費用で消えました。
 本を買ってください。ってか。

 写真は、先日の息子の文化祭です。