保田しおさい学校

tenshinokuma2011-09-17

 今日は、PTAの研修会ということで、保田しおさい学校の見学に。
 子どもの頃、ときどき同級生が、寄宿制の養護学校に行ったりしていることがあった。それで帰ってくると、ひさしぶり、とかいって。
 でも、実はこうした学校は、すごく減っているらしい。
 保田しおさい学校は、肥満、ぜんそくアトピーその他の問題を抱えていて、区内の小学校では解決できない子どもが入る、寄宿制の小学校。小3〜小6が対象。
 親と離れて暮らすのは、けっして子どもにとって楽しいことではないかもしれないけど。でも、問題を解決することのトレードオフといえばそうなんだろうな。
 子どもの適応力は、高いと思うし、披露してくれた踊りも歌も見事なもので、小学生でもここまでできるという。たぶん、うちの息子なんかよりずっとしっかりしているという感じ。
 ある意味では、恵まれていると思う。教師のサポート体制がしっかりしていれば、できることって、多いと思う。もちろん、だからといって、我慢しなきゃいけないものもたくさんある。
 ただ、大事なことは、選択肢として、こうした学校があるということ。おそらく、定員60名のこの学校に対し、ひょっとしたらここに来ることで能力を引き出してもらえる児童は、たぶん、もっと多いと思う。でも、すべてがそうなるわけじゃない。区内の学校に通いながら、能力をどう引き出すのか、そこはつねに問われてくることでもあると思う。
 課題を抱えつつ、解決できない児童、あるいはその周囲の家庭や学校にとって、保田しおさい学校というケースがあるということは、常に比較されることになる。どちらを選ぶべきか、ということではない。
 課題もないわけじゃない。中学校に進学したら、自分で自分を管理しなきゃいけなくなる。それがきちんとできるかどうか。でも、それは簡単なことじゃないだろうな。まだ中学生なんだから。
 単純な見方はしたくないな、とも思う。それでも、繰り返すけど、選択肢として、それはとても大切なものだと思う。そこで成長する機会が、子どもに残されているということが。
 写真は、岩井海岸。臨海学校で行く海。ぼくは臨海学校に行ったことがないんだけど。娘は行ったし、息子は来年。まあ、岩井は遠浅で危険が少ない海だな。キサゴが採れるけど、これをゆでてわさび醤油で食べると、けっこううまい。