「優柔決断」のすすめ

tenshinokuma2009-11-03

 昔、前の会社の野球チームにいたとき、キャッチャーをけっこうやらせてもらった。
 やっぱり、野球をやるとすると、キャッチャーがいちばん面白いと思う。まあ、ピッチャーも面白いのだけれど、性質が違うというか。
 ピッチャーは自分の力だけでゲームをつくるけれど、キャッチャーはピッチャーの力を引き出すというところにある。フィールドがよく見えるし、ささやかなプレーがとても大きな意味を持ったりする。例えば、セカンドゴロだったりしたら、というかサードゴロであっても、ファーストのカバーに行くというのは基本。草野球だと、ファーストはよく後ろにそらしてくれるし。
 草野球の場合、ピッチャーはどちらかというと野球が苦手な人がやるということになる。ということは、イトヒロの本にあった。ということで、球を5本の指でつかんでしか投げられない不器用な人がピッチャーだったりすると、リードも楽しかったりする。それでも、2ストライクまではとれるんだよ。
 とまあ、そういうことで、ぼくはキャッチャーというポジションからいろいろなことを学んだ。どうやって人の力を引き出すのか、あるいは常に瞬時の判断を迫られるという。
 ということで、本書は、古田敦也の著書。優柔決断というのは、柔軟に対応し、決断していかなきゃいけないっていうこと。状況は常に変化するし、かたくなに変わらないというのは、どうなのか、という。
 野球というゲームは、確かに、何だか高度な技術があるなって思う。スピードある球を細い棒で打ち返すっていうのは、よく考えるとすごいなあって思う。でも、まあ、それなりになれるとできたりするんだけどね。バッティングセンターでも、そんなふうに考えてしまった。だって、バットがボールに当たるところなんて、見てないでしょ。
 とまあ、人が投げる球を打つわけだし、まあ、そういう中でゲームを組み立てていくっていうのは、それなりのものが要求される。
 多分、アメリカンフットボールだったら、クォーターバックみたいなもんなんだろうな。

 同じことを、ベースギターという楽器からも学んだ。
 多分、この二つの経験が、ぼくの基本にあるんだろうなって思っている。多分、周囲の状況って、きちんと見ることができるんだろうな。

 ということはさておき、日本シリーズの第二戦。日本ハムの先発はダルビッシュ。よく考えると、ダルが投げるチャンスって、ここしかかなったなって思う。万全の体調ではない中、バッティングという負担をかけないということを考えたら、後悔しないレベルで、ここ、だったのだなと思う。それにしても、本当によく投げたなって思う。

 今日は、三郷まで散歩、そのあと、ずっとWii Fit Plusにはまっていた。

 写真は、こち亀の歌に出てくる、とんがり帽子の取水塔。