大島親方と黒海は賞賛されるべきだ

tenshinokuma2008-08-22

 世の中、若の鵬の解雇が話題になっているという相撲界だけれど、その影でもう1つ注目すべきことがある。
 グルジア出身の黒海が、夏の巡業を休場し、デモに参加しているというのだ。一部週刊誌はこれを批判的に報じているらしいが、どうだろう。これは賞賛されるべきことではないのか、と思う。

 巡業は、プロ野球でいえばオープン戦みたいなもの、と言ってしまうと失礼かもしれない。それはそれで、相撲をささえてくれる人たちにとって、地方で見る数少ない機会でもある。
 そうであればなおさら、休むということは勇気がいるはずだ。ただでさえ、かつては横綱が休んで故国でサッカーをしていて非難されたというのだから。

 けれども、黒海にとって、グルジアが大変なことになっているときに、何もせずに、本場所ではない巡業に参加するということよりも、デモが優先されるべきことだったという、その判断は認められるべきだと思う。また、これを許した師匠も、勇気が必要だったと思う。

 デモと仕事、という考えもあるだろう。けれども、ではぼくらが日本でことがおきているときに、のんびりと仕事ができるのかどうか。どうしてもやらなきゃいけない仕事なのかどうか。自分の身になって判断すべきだろう。
 ぼくはここで、黒海愛国心という話はしたくない。ナショナリズムということではないのだ。グルジア出身の黒海にとって、祖国というのは、家族・親戚・友人が住む場所であり、想いが残る地なのだ。

 ということで、二人の勇気は賞賛されるべきなのである。

 写真は、今日食べたお昼ご飯のキーマカレー辛口
 だって、夕べは子どもたちのために、超甘口のカレー(なしをすりおろしていれたし、かぼちゃも入っている)を作ったので、その反動。