ブラザー・サン シスター・ムーン

tenshinokuma2013-02-12

今週のお題「最近あった良いこと」
 恩田陸の「ブラザー・サン シスター・ムーン」(河出文庫
 どうして読んだのかっていうと、タイトルが気になったから。
 遠い昔、田舎にいたときに、テレビで映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」を見た。ストーリーは忘れてしまったけれど、主人公がキリスト教に救いを見出し、心が自由になっていく、そんな映画だった印象がある。その感触は、嫌いじゃなかった。
 ということで、読んでみました。
 64年生まれの恩田陸、微妙に共通し、あるいはすれちがうところがあって、いろいろ感じてしまいました。
 水戸市出身で早稲田大学に進学した恩田に対し、ぼくは逆に水戸にある大学に進学した。恩田がミステリ研だとすれば、ぼくがSF。でも、ちょっとだけ、ロックバンドのサークルにもいて、ベースをひいていたけど、その雰囲気は、小説では別の主人公がジャズ研でベースという、それもちょっとわかる。そういえば、映画も撮影したっけ。
 同じ高校から同じ大学に進学した人はいなかったし、早稲田と地方国立大ではレベルが違うし、というものある。
 4年間、途中下車のない列車のような大学生活っていう表現に対し、ぼくにとって大学4年間はあっちこっち立ち寄りまくりだった。
 恩田の小説の主人公は、恩田をモデルにしたっぽい女子に同級生の男子2人。でも、ぼくは3人分をやっていたような気がするので、それはまあ、途中下車しまくりだわな。女子はミステリ研、男子はジャズに映画。
 そんなことを、いろいろ思い出してしまったわけ。それは、けっこう楽しい読書だった。
 で、「最近あった良いこと」といえば、おいしいお酒が飲めたこと。2月6日、宮城県延岡市にある千徳というお酒の蔵元を囲む会。ゆるりと飲める、とてもやさしいお酒でした。料理もおいしかったし。メヒカリの唐揚げにいたっては、月曜日に自分でつくっちゃったよ。
 それと、この席でひさしぶりに世代の違う女子と話したことも、けっこう楽しかったな。ぼくのまわりというと、同じ世代のPTA役員と子どもしかいないからな。まあ、ノリというのもあるのだけれども。新鮮な気持ちになれるのと、少しだけどきどきすること。何かをしようというわけじゃないけど、ちょっとかわいい女の子といると、そんな気持ちにならないですか。おじさんはおとなしくしてますけど。