安善湯

tenshinokuma2018-12-22

今日の銭湯は、横浜市の安善湯でした。
浜松町で勉強会があり、そのあと京浜東北線鶴見線とのりついでいきました。
鶴見線横浜市といいつつ、なかなかのローカル線で、3両編成で走っています。途中は無人駅みたいで。でも、風景は工場地帯にそっているので、田舎じゃないなあ、と。
とまあ、そんな安善駅で下車、わりと近くにある、レトロ銭湯です。
男女で分かれた玄関から入ると、番台には人がいません。
今行くよって、高齢のダンナがでてきました。
ちょっとこじんまりとした銭湯で、脱衣所はまあ普通なのですが、浴室はなかなか見る価値があります。
まず、レイアウトですが、円形の浴槽が中央にあり、壁に沿ってカランがあります。何だか神殿の中みたいな構造です。女湯との間の壁は天井まで届いています。
そして背景は早川絵師によるペンキ画。奥に山梨から見た富士山。そして女湯との間の壁には近江とあるので、琵琶湖の湖畔でしょうか。平成20年11月6日という日付もあり、10年前ですが、保存状態はなかなかいいです。
ということで、さっそく浴槽に。冬至なのでゆずも浮かんでいますが、グリーンの薬湯だったりします。そして熱かったです。円形の浴槽はまんなかで仕切られているのですが、浅い方に水をたくさん入れました。まあ、お客がぼく一人になってしまったということもあるのですが。
熱いお湯の中で、富士山と琵琶湖畔を見ていたというわけです。
ダンナによると、早川絵師が亡くなる少し前くらいで、来たときはもうよぼよぼだったよって言っていました。そして、その前は中島絵師だったのですが、ペンキ屋が変わって、絵師も代わったとのことでした。その結果、ここに貴重な絵が残されているわけですが。
ここに来る前は、亀戸とかそっちのほうで銭湯の仕事をしていたのですが、所帯を持ったときのここに越してきたとか。
だから、水元公園なんかも知っていました。
ところで、女湯のペンキ画が気になります。誰か教えてください。