仕事を開始

tenshinokuma2010-01-05

 ということで、なかなか気乗りしないのですが、すでに仕事はたまっています。
 やらなくてはいけません。
 写真は、一昨日撮影した、近所のネコです。

 以下、仕事用の年賀メールです。

 あけましておめでとうございます。

 昨年は本当にいろいろとお世話になりました。
 おかげさまで、仕事の面でいろいろな基礎ができた1年だったと思います。今年はさらに、新たな展開、新たなジャンルへの挑戦をしていきたいと考えております。

 ちょっと長くなって申し訳ありません。以下、昨年のご報告をさせて下さい。

1.ジャーナリストとしてのトピックはというと、コペンハーゲン会議COP15でしょう。この会議は、失敗すべくして失敗したのだと思います。というのは、世界がアメリカと中国を理解していなかったこと、何より本当に問われるべきことは、削減目標ではなく、世界経済の成長戦略であったということ、そのことに多くの参加者が気付いていなかったからだと思うのです。脱化石燃料というコンテクストで、どのように世界経済を再構築し、成長していくのかということを、きちんと示していくことが必要だと思います。日本の−25%は切り札でも何でもなく、最初に場に出す台札でした。そして、本当に勝負すべきカードがなかった、ということです。もっとも、この議論は為替レートや財政の話にもおよびそうなので、この辺で。
 今年のテーマとしては、「ベーシックインカム」としておきます。いや、2010年代でもいいかな。低炭素社会では、過剰な生産は避けるべきものになります。でもそうすると仕事がありません。だからベーシックインカム、というのは単純でしょうか。でも、ITネットワークが拡大してしまった「無料」の世界には、やはりしっくりくるのです。人がもっと豊かになるためには、経済のしくみを見直す必要があるということです。

2.仕事のメインは、昨年も「分散型発電新聞」でした。記事を書くというよりも、いろいろなインタビューをさせていただいたということです。言葉を引き出し、文字として残すということは、とても重要な仕事だと思っています。文字にすることで、その言葉が評価されるわけですから。今年も、政治家や企業人、学者などの方々をインタビューしました。
 「世界を読む」という連載コラムも、1年間続けさせていただきました。天然ガス版OPECの記事からはじまって、スマートグリッド・シティや原油価格とドル安の関係、COP15と米中の成長戦略といった、独自の視点による内容になったのではないかと思っています。
http://www.onsitehatsuden.jp

3.エグゼクティブ向けのフリーペーパー「経営企画ビズテリア」でも、さまざまなコンサルタントの持論を紹介させていただきました。お話を聞いていて思うのは、コンサルタントというのは泥臭い仕事なのだということです。大所高所から助言をするのではなく、組織の中に入り、必要な回答のヒントを提案するというものです。組織が抱える課題は1つではありません。しかも、多様性があります。だからこそ、内部に入りこまないといけないというものでもあります。そうした困難な仕事をしているコンサルタントの言葉にはリアリティがあります。ということで、ぜひともご購読下さいね。
http://www.bizteria.com

4.昨年、新しくスタートしたのが、「電気と工事」と「INDUST」という二つの月刊誌です。前者では、毎回特集記事の執筆をさせていただいております。エネルギー業界の現場のことですから、ちょっと新鮮な感じです。後者は産業廃棄物処分の業界誌です。そこで、「エコ・ブランド・エクイティ入門」という連載をしています。実はけっこう、ブランドの勉強もしているのです。グリーン電力も、ブランドでしょ。
http://www.ohmsha.co.jp/denkou/
http://www.zensanpairen.or.jp/

5.環境エネルギー政策研究所のメールマガジン「SEEN」は前半こそ月刊に近かったのですが、後半、息切れしてしまいました。今年は、月刊を目指して、ということでよろしくお願いいたします。
http://www.isep.or.jp

6.引き続き、「介護保険情報」という専門誌でも記事を書かせていただきました。
今年、感じたことの1つが、「働かざる者でも、食っていい」ということでした。介護と貧困というのは、いくつもの点でつながっています。貧困高齢者、介護事業従事者の待遇、年金などなど。このことが、ベーシックインカムについて考えるきっかけの1つとなっています。
http://www.shaho.co.jp

7.本も出しました。1つは、2年越しのプロデュース(というか、出版社との交渉など)、EAM研究会による「EAMの基本と仕組みがよ〜くわかる本」(秀和システム)です。簡単に言えば、設備やインフラをITを活用してより経営者の視点でも見えるようにして、効率化をしていくというものです。無駄に新しいものをつくることができない時代ですから、けっこう重要なテーマなのだと思います。もう1つは「家庭用コージェネレーション入門」(ノラ・コミュニケーションズ)です。都市ガス会社からいただいた資料をもとに、執筆しました。著者は住宅用コージェネレーション研究会なんですけどね。今年も、何らかの形で本を仕掛けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2423.html
http://www.noracomi.co.jp/book/book21.html


8.月刊ビミーでの書評も引き続き。別名でトーキングヘッズ叢書というリトルマガジンにも原稿を書きました。お題はマイケル・ムアコック赤塚不二夫鳥居みゆきなど。よろしければ、浜松町の名酒センターで飲みましょう。
 あと、「経営者会報」という月刊誌の5月号で環境・エネルギービジネスの今後10年について書いたりとか、某社の入社案内のライティングなどもさせていただきました。
http://www.bimy.co.jp
http://www.a-third.com/

9.ということで、おかげさまで、昨年はどうにか、仕事に恵まれました。今年も同様に、より質の高い仕事を目指して展開できれば、これに勝ることはありません。
 今年も昨年以上にたくさんお世話になると思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

本橋恵一
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