こちら葛飾区水元公園前通信705

 日焼けして首のまわりがひりひりしている。
 先週の土日はほとんど外で遊んでいたからな。

 土曜日は、娘が母親と模擬テストなんぞに行ってしまったので、息子としながわ水族館に行った。水族館というのは息子のリクエスト。あまり行ったことのないところって思って、今回はここ。
 小さい水族館なのだけれど、それでもイルカやアシカもいるし、魚のトンネルもあるので、まあ、それなりに気持ち良く過ごせる。けれども、この水族館を選んだもう一つの理由は、公園の中にあるということ。目の前の池は海水を引きこんでいるので、クロダイやボラ(かなりでかい)が泳いでいたり、ハゼの稚魚が泳いでいるのがわかる。石の間をフナムシが走りまわっていたりもする。そういう池がなんか楽しい。
 というか、そういうことだけじゃなく、公園なので遊び場があるということはポイントが高い。小さい水族館ゆえに、息子も1時間ちょっとでだいたい見てまわってしまう。お昼御飯を食べたら、遊ぶ、ということになる。
 浄化した海水が流れる岩場で水遊びをしたり、アスレチックをしたり。というわけで、水族館なのだけれど、日焼けしたというわけである。
 レストランでは魚のスプーンとフォークが出てくる。息子に受けていた。ぼくも欲しくなってしまった。1本1100円もするので、買わなかったけど。
 行きは京浜急行で大森海岸まで行ったけれど、帰りは送迎バスで大井町から京浜東北線。バスを運行しているのは東急。そうだよな、大井町には東急が来ている。

 日曜日は、やっぱり外。子どもたちと水元公園でフリスビーをしたりキャッチボールをしたり。しょうぶ祭りも休日はこの日まで(いちおう20日までなんだけれど)。お昼もしょうぶ祭りならではの出店でもつの煮込みを食べたりフランクフルトを食べたり、かき氷を食べたり、ドーナツを食べたり。
 ヤマモモの実がなっていた。もう少しすれば熟して食べられると思う。またヤマモモ酒をつくるっていうのもいいかもしれない。ラズベリーも食べきれないほどなっているので、こちらもアリかな、とも思う。
 夕方はプールに行ったけれど、こちらは室内。でももう十分に日焼けしている。
 プールでは息子の保育園のお友達が妹と来ていた。ということで、しばらくは、息子とではなく、保育園の姉妹と遊んでいた。というのも、息子よりこの女の子の方が強いから、息子があまり近づかず、勝手に遊んでいます状態だったからなんだけれど。女の子から息子の保育園での様子などを聞いたので、なかなかおもしろかった。翌日、保育園に息子を送っていくと、妹の方がいて、「またプールで遊ぼうね。でも、浮き輪を足で引っ張らないでね」とのこと。はいはい。

 ということで、このところ読んだ本というと、仕事がらみで、田中俊六の「温対法と省エネ法の原単位問題」(オーム社)とか、井熊均の「だから日本の新エネはうまくいかない!」(日刊工業新聞社)とか。マニアックかもしれないな。いずれも書評用。
 「循環型社会」(北星堂書店)も読んだ。太陽光発電の状況とか、勉強になったけれど、やっぱりマニアックだな。

 じゃあ、マニアックじゃない本はというと、斎藤美奈子の「麗しき男性誌」(文春文庫)だったりする。まとめて読むと疲れるけれど、けっこうおもしろい。「日経おとなのOFF」は不倫情報誌だという指摘とか。ずいぶん笑わせてもらった。「月刊へら」なんかも読んでいるし、「鉄道ジャーナル」も読んでいる。いや、もちろん「週刊ポスト」も「週刊プレイボーイ」も「メンズクラブ」も「BRIO」も読んでいるんだけれども。専門化された分だけ、はたから見るとなんだろう、これ、みたいなもので、マニアックといえばマニアック。もっとも、ぼくの方から女性誌を見ると、なぜこんなに同じようでいて微妙に違うような細分化が成立するのだろうかとも思うので、そういうものかもしれない。

 水野馨生里の「水うちわをめぐる旅」(新評論)もまあ、仕事と関係ないわけじゃないのだけれども。
 水うちわというのは、岐阜でかつて作られていたうちわで、雁皮紙を使った半透明のうちわ。雁皮紙というのは、かつてあった謄写版ガリ版)の紙。あざやかな図が可能で、水につけてあおぐことができるので、とても涼しい、らしい。長良川の清流にふさわしいうちわ、ということだ。
 そのうちわを復活させる話が半分。それはとてもおもしろいドキュメントではある。でもあとの半分はうちわをきっかけにしたまちづくり。それも面白い、のだけれども、そうすることで、かえって水うちわそのものの魅力がうまく伝わってこない。モデルを使って涼しそうな演出までしている本なだけに、もったいないなあって思う。
 それにしても、水うちわが復活したからといって、実は材料が手に入るとも限らないし、手作りゆえに本数も限られていて、地元でしか買えない、地元でも買えないかもしれない、そういうものになっている。それはほんとうに申し訳ないという感じでの断りが巻末にある。この文章には、あらためて文化を残すことの難しさを感じさせる。というか、この部分が一番インパクトがあるかもしれない。

 ということで、「セクシーボイスアンドロボ」はとりあえず終わってしまった。毎週とても楽しみにしていたのだから、楽しみが一つ減ることになる。
 次は、水曜日の「干物女」でも見るか? 娘はお風呂が嫌いなので、入らないとこうなっちゃうよって、そうおどしたりして。って、教育番組なのか、これ? 綾瀬はるかは特に趣味ということではないのだけれど、どうでもいいか、そういうことは。
 「セクシーボイスアンドロボ」は、本当に設定が少しも生かされていないというドラマだった。七色の声をあやつることもあんまりなかったし、いかにもスパイが活躍していますっていう事件もあまりなかった。というか、事件そのものが途中で片付いちゃったりして。そうなんだけれども、とても心に残るセリフがうまく使われていたし、大後寿々花の演技がやたら上手だったし、松山ケンイチの熱演がものすごく好感が持てたし、とまあそういうところですごく良かったんじゃないか、と思うのであった。美少女というわけではないのに、演技だけでロリコンではない人までもどきどきさせてくれるし、地味な中学生にも掃除のおばさんにもセクシーなスパイにもなれるというのはすごいなあって思うし、松山はいちおう今をときめくアイドルらしいのだけれど、このドラマを見て誰もそうは思わないよな、というところがとてもいい。
 脇役もなかなか渋かったし。片桐と塚本の夫婦の会話とか、大後と浅丘のやりとりとか、岡田のボケ方とか、なんか良かった。

 交流戦も終盤。東京ヤクルトはあいかわらず勝ったり負けたり。セ・リーグでは最下位独走中。小野がキャッチャーではなくファーストにいたり、鈴木健が実はまだ引退していなくて代打で出て来たり、古田監督は二軍落ちしたり、だからどうなの、という。
 いや、いいんです、もう。

 今日はこれから小平だ。