こちら葛飾区水元公園前通信909

 こんにちは。

 

 8月ももうすぐ終わりますが。梅雨が長かった分、夏も短く、そのわりにはやたらと暑かったという感じでしょうか。

 

 今月は、体験ダイビングをしに、沼津まで行ってきました。

 大瀬というダイビングスポット。沼津港から船で行きます。バスもあるけど、時間も料金もかかります。

 ダイビングの前に、簡単な講習。それから、海に行き、インストラクターとともにダイビング。

 昔、シュノーケリングがうまくできなかったというのがあって、大丈夫かな、と思ったのですが、まあどうにか水中で呼吸できました。

 今回は、6mくらい潜りました。海は少し濁っていたので、あざやかな景色というわけにはいかないですが、クマノミとかガンガゼとかラッパウニとかトラギスとかイシダイとかソラスズメダイとかいろいろ見ました。素潜りとちがって、ゆっくり見られるというのはいいですね。

 

 釣りもちょっとだけ。神奈川県小田原市の早川港に行きましたが、まあ、あまり釣れなかったので。

 秋になったら、また行きます。小田原市根府川を考えています。一緒に行きたいというかたはぜひ。

 

 夏休みはそんな感じです。娘も息子もコロナのおかげでろくに夏休みはないみたいだし。暑い日常、でしたね。

 

 では、その8月はどんな本を読んでいたのかというと、中村文則の「教団X」(集英社文庫)と「R帝国」(中公文庫)。似たタイトルだけど出版社が違うので、探しちゃったよ。

 ハンナ・アーレントの「イェルサレムアイヒマン」(みすず書房)と「暴力について」(みすず書房)。

 田口ランディの「逆さに吊るされた男」(河出書房新社)、といったところでしょうか。

 

 中村の「教団X」って、オウム真理教かなって思ったのだけれど、直接はそうではなく、作品中にそもそもオウム真理教に対する言及もあって。でも、それはそれとして、宗教法人がどんなテロをするのか、という、その構造的には複雑ではあるんだけど。

 「R帝国」はといえば、ネトウヨ帝国のようなイメージなのだけれども。まあ、それはまちがってないな、と。

 中村の書いていることについては、いちいちそうだよな、と思う。同意する。そうなのだけれど、小説で読みたくないよな、というのがある。

 日本が置かれている状況の先にあるのは、まあ、中村が書いていることはそうだと思うし、そもそもそういう危機意識が共有されていない現在、それは意味があることではあるんだけど。

 

 ハンナ・アーレントを読んだのは、ジュディス・バトラーの「分かれ道」を読んだから。

 アイヒマンは、ナチのユダヤ人虐殺の犯罪者として、60年代にエルサレムで裁かれ、死刑になった。でも、アイヒマンの実像は、まじめなノンキャリの官僚というものだった。ということはよく言われている。でも、それ以上に、ドイツ以外の国もユダヤ人を差し出し、あまつさえ有力なユダヤ人が協力していた。

 

 8月28日、安倍首相が辞意を表明。

 たしかに、この7年8カ月、安倍政権は日本を破壊してきたとは思う。けれども、では安倍がいなくなればすべてが解決する、ということではない。

 安倍が退陣することで、それを求めてきた人たちが、何もすっきりしない、ということ。

 第一に、決して有能そうには見えない安倍晋三に、日本を破壊するだけの力があったのかどうか。たぶん、なかった。軽い神輿をかついで、好き勝手をする、たとえば竹中平蔵であり、あるいは今井補佐官であり、あるいは菅官房長官である、ということかもしれない。

 第二に、なおこんな政権を支えてきたのは、与党に投票し、あるいは棄権してきた人々であるということ。そこも、何も変わっていない。

 そうして考えると、短期的には、いろいろ難しいな、とは思うんです。

 でも、長期的には、「R帝国」のような世界にしないようにしていくことはできるんじゃないか、とも思います。

 

 「モンスター娘のお医者さん」を見ています。

 診療の対象は娘だけではないのですが。でも、あらためて、上半身が美しい女性であれば、下半身が蛇でも馬でも蜘蛛でもいいんだという、それはそれで人のセクシュアリティに対する発見だと思います。

 それもまた、ポルノグラフィにおける、ある種の豊かさではないかと思うのです。それは、反ポルノを言う人にとっては、遠い世界なのではないでしょうか。

 

 ってなことを書いた後、1カ月がたってしまいました。ということで、これはこれで送信します。

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