東京では桜が開花しました。といっても、満開は来週ですか。
ということで、今年の花見は、4月1日です。
いつも通り、水元公園、酒も肴も持ちより、ということで。
バスで来る方は、金町駅南口から、水元公園循環のミニバスに乗って、松浦の鐘で下車してください。
スタートは、だいたい午後1時がめど。適当ですね。そんなもんです。
先日、金町にある酒屋、「酒逢」で、花見用の酒の試飲会があり、友人Aと参加しました。その結果、選んだお酒が2本あります。買ったのは3本だけど、1本は飲んじゃったからなあ。
郄橋源一郎の「恋する原発」(河出文庫)を読みました。本人が書いている通り、ひどい小説です。まあ、ひどい世の中なのだけれども。
AV会社が舞台の、ポストモダン小説、といえばわかりやすいでしょうか。昔、郄橋がなりをインタビューしたことがあって、それ以来、AVを見るというより、変なAVがあるということそのものに感動したりしています。そんなの、サンプル画像だけで十分なんですけど。というか、存在そのものだけでおなかいっぱいになって、できれば見たくないというか。というのが、例えば70代女性による超熟女AVとか。スカトロもできれば見たくないし。
いや、そういう話が出てきて、本書ではAVの深い世界もわかる、のかなあ。
震災があって、原発事故があって、でもそのずっと前にはアメリカで同時多発テロ事件もあったわけで。そんな中で、AVなんて、人間の奥深い本能と罪業に忠実なだけ、ましだとも罪深いともいえる、ということなのかなあ。
とにかく、ひどい小説です。
あと、イヨネスコ戯曲全集の3と4を読んでいるところです。これはまあ、いいか。
「この素晴らしき世界に祝福を2」が終わってしまって、ちょっとさびしいです。
それはそれとして、結局のところ、今期のいちばん良かったのは「亜人ちゃんは語りたい」でした。亜人、つまりバンパイアや雪女やデュラハンは、特異な性質をもった普通の人間なんだけれども、その性質ゆえに、なかなか自分を語れないという、ということは前、語ったっけ。そのまま、よくできていました。
おもしろいかと言われると困るのだけれども、「AKIBA’S TRIP」は、秋葉原を舞台にした、コメディ、でいいのかな。まあ、人間じゃない敵がいて、それを倒す、というのが毎回のパターン。主人公も人間じゃなくなってしまって。バブリ者っていうのかな。主人公も同じ力を持つのだけど、帰らは服を脱がされると生きていけない。とまあ、そんなわけで、パンツが見えるアニメです。
実は、ずっと思っているのは、こうしたオタクの世界の平和さが貴重であるということ。それを守る、ということだけで、いいんじゃないか。そう思うのが、最終回当たりの話。政府が秋葉原禁止令という法律をつくり、オタクを絶滅させようとする。
これ、オタクであることを、一般的な個人の思想ということに拡大し、秋葉原禁止令を共謀罪って読みかえると、今の日本で起きていることとそう変わらない。むしろ、オタクと言う言葉が差別的要素を含みつつも、個人の誰にも侵しえない趣味、内面だとすると、その世界の平和さということが理解できると思う。
オタクであることによって、世間の価値観から影響を受けにくくなる。これは大事なこと。流されないということ。何となく自民党、何となくトランプ、じゃない。それが、今の日本では、すごく貴重なことなんじゃないか、とも思う。
だから、こうした見立てが成り立つ。
ということを、いろいろ考えてしまうのです。
それにしても、共謀罪の対象の277の犯罪リストを見ると、やっぱり、これテロじゃないよな、というものがたくさんあって。まあ、共謀罪ではテロは防げないし、そもそも何もしていないことに対して罪を問うということそのものが問題だし、こんなものを必要だなんてしたり顔で話す奴は、人間として信じられないですね。
そんなわけで、あとは、「ホクサイと飯さえあれば」で、「君の名は」の上白石萌音と、muse(でいいのかな)の池田エライザのなんかほほえましいドラマを見ている、というわけです