こちら葛飾区水元公園前通信796

tenshinokuma2012-12-06

 どうもです。
 えーと、また宣伝、ですか。毎月ですね。現在発売中の、週刊「エコノミスト」で、電力会社の値上げについて、書きました。また、立ち読みでもしてやってください。
 まあ、批判はあるとは思います。でも、言いたかったことって、「燃料代がかさばるから値上げ」なのではなくて、「使わない原発の費用も原価に入っている」っていうことにも気付いてほしいものです、ということです。
 実際には、原発の費用を原価に参入することは、間違ってはいないと思います。逆に、原価に入れられないものであれば、それはもう廃炉にするということですから、損金を計上しなきゃいけなくなります。関西電力であれば、美浜の1号と2号は廃炉にして損金と積み立て不足の廃炉費用を計上してもいいとは思うのですが、その勇気はないでしょう。
 で、どうするかっていうと、電気料金ではなく、税金で補てんすることになるのでしょう。でも、まあ、それはしょうがないかな、とは思っています。

 総選挙がはじまりましたね。思うのは、「やっぱり、自民党じゃないとだめだよな」などと訳知り顔で話すようなオヤジには未来を決めて欲しくないよな、ということでしょうか。
 実は、総選挙の争点は脱原発じゃなくって、本質的には違うよな、とは思っています。むしろ、社会福祉政策なんじゃないかって。でも、それをきちんと語るのって、難しいんですよね。
 だって、経済政策とリンクしているから。
 自民党が、経済政策として、人からコンクリートへ、と打ち出したのは、建設国債の日銀買い上げによる金融緩和と円安誘導で、円安の部分はまちがってはいないけど、人からコンクリートはダメだろう、と。だって、社会福祉政策をきちんと確立して、安心できる老後ができてはじめて、国内消費が喚起されるのだから。
 とは思うのですが、それはわかりにくいし、そもそも国の借金の説明からしなきゃいけないし、なのです。
 で、そういった意味では、脱原発でもいいや、という。結局のところ、原発もまた、弱者にしわ寄せがいくシステムでしかなくって、それに対する批判っていうのは、同じかな、と。
 ざっくり、ですね。
 まあ、そんなふうに思っています。

 マンガは買うけど読めない、日々です。新刊すら読めていないのに、ブックオフで買い込んだりして、だめじゃん、とか思いつつ。
 それでも、植芝理一の「夢使い」を3巻まで読んだりして。「謎の彼女X」だけだとわからないけれども、中沢新一細野晴臣の「観光」とかに影響を受けていたりして、それが「ディスコミュニケーション」によく表れています。その脇役が「夢使い」では主役、という。設定はちょっと違うんですけどね。
 「謎の彼女X」の夢のシーンには、そのことがよく表れているのですが。ここでは、すごく引き算的に、必要以上にその背景は隠されていて。でも、それは編集者の力でうまくコントロールしてできた設定だなっていうこともわかりました。最初は、謎の彼女は、「ディスコミ」の男性主人公の松笛の女性版みたいだったんだけれど、それがなくなっているという。そのことで、成功した、という。

 というのは、はっとりみつるの「さんかれあ」も同じで、これも最初のゾンビ娘の設定は、本当にゾンビそのままだったのですが、それが修正されていて、見かけは普通の女の子になっている。
 それにしても、ゾンビであることの限界性というのが、せつないくらいに作品に反映されていて、いろいろ感じてしまうところがあります。

 というのは、めいびいの「黄昏乙女×アムネジア」もおなじで、って書いていくときりがないですね。

 話はもどって、「ディスコミ」については、いろいろ書きたいことがあるのですが、それは「トーキングヘッズ叢書」に書くつもりです。と、たまには予告。

 「めだかボックス アブノーマル」は、見ていると、少年ジャンプだな、と思ったりします、よね。敵は負けた後に、味方になるし。強い敵があらわれると、亀仙人、じゃなくって黒神まぐろのところで修業したり、とか。まあ、いいんですけど。

 あとは、佐藤智美の「ムショ医」とか(夫婦で医者マンガを描くというのも、すごいですね)、読んだりしています。
 「リアル」も「銀の匙」も「クレイモア」も「麻酔科医ハナ」も買ったのにまだ読んでいないや。

 マンガばかりではなく、中沢新一の「フィロソフィア・ヤポニカ」とか、会沢誠の「なぜ美しすぎる少女の乳房は大理石でできていないのか」など、普通の本も、いちおう読んでいます。念のため。

 とまあ、そんなこんなの師走です。