自販機と電力自由化のリアル

tenshinokuma2012-12-05

 越乃寒梅の純米吟醸。久しぶりに越乃寒梅を飲んだけど、基本的においしかったです。純米吟醸は新製品だとか。特別、すごい個性があるわけじゃなく、むしろ普通においしいお酒のイメージそのまま、というか。
 記者懇親会での、自動販売機業界の方との話。
 自動販売機とエネルギーといえば、昨年夏には、石原慎太郎に悪者にされたのだけれども、まあ、それはほぼ当たっているとのこと。昔は、1台で家1軒分の電気を使っていた。今は2台で1軒分にまで省エネできたけど。それだけじゃなく、輪番で電力をカットするということもやって、節電にも協力したので、それは認めないといけない。
 ピーク電力をカットするエコベンダーを富士電機が開発したのは、15年前くらいかな。今では一般化している。で、話題はスーパーエコベンダーに。
 自動販売機に対する風当たりは、やっぱり弱くはないと思う。でも、考えてみると、暖めたり冷やしたりするのに電気を使っているわけで、その意味では、質の高い電気は不要かもしれない。だとしたら、例えば、太陽光発電がたくさん導入された地域の自動販売機の運転で発電の変動を吸収できるかもしれない。富士電機だって、スマートグリッド関連のことをしているのだから、やってらえないことはないと思う。スマートベンダー、っていうのでもいいか。
 例えば、こうした自動販売機が導入されれば、評価はもっとポジティブなものになるのだろうな。
 さて、そうなると、だったら電力も環境にやさしい電力会社から買えばいいじゃないか、ということになる。そうだと思う。全国92万台のコカコーラの自動販売機が、特定の電力会社と一括契約する、ということはあってもおかしくはない。小売全面自由化というと、家庭にばかり目が行くけれども、それだけじゃない。自動販売機に同時同量のバッファーになってもらって、料金を安くするということもあるかもしれない。
 そういうことが、電力全面自由化のリアルを感じさせる話なのだな、と思った。
 それとは別に、ある新聞社の記者ともお話しした。会社は原発再稼働イケイケなのだけれども、福島県に赴任したことがあって、そのため、本音では原発は止まって欲しいとも。複雑だな。
 ただ、安全基準とか規制とか活断層の再調査とかが進まない段階での見切り発車は、難しい、ということを資源エネルギー庁の幹部が話していた。推進側にも、そんなに、選択肢はないのかもしれない。