モーリス・センダックが亡くなった。
もっとも好きな絵本作家だった。といっても、80歳過ぎてたし、しょうがないのだけど。
センダックの何が好きかって、子どもたちの表情。いい子なんていない。みんないたずらやかいじゅうが好きな子どもばかり。大人は気づかないけれども、豊かな内面を持った子どもばかりだ。
なぜ、かいじゅうかっていうと、それは心の中にひそかに生きているものだから。子どもは心の中にかいじゅうを飼っている、のだと思う。
かいじゅうが生きているかぎり、心は自由だとも思う。そして、孤独を抱えている存在でもある。
「かいじゅうたちのいるところ」も好きだけれども、「まよなかのだいどころ」も「ヘクター・プロテクターとうみのうえをふねでいったら」も好きだし。「ケニーのまど」を読むと、センダックの原点にふれる気がする。「アメリカワニですこんにちわ」他の小さな絵本箱はキャロル・キングが歌っていて、それも悪くない。