こちら葛飾区水元公園前通信668

 昨日は息子の保育園の運動会。最近は、午前中だけで終わってしまうので、お弁当なんかもつくらなくっていいので楽だ。
 ということはともかく、やっぱり1歳児や2歳児はかわいいなあ、とか、年長組はけっこうおにいさん、おねえさんらしいなあ、などと見ていたのでした。
 うちの息子はというと、ちょろちょろしていて落ちつきがなく、しょうがねえなあっていう感じ。担任の保育士さんが「○○ちゃんにしては、ボウケンジャーのダンス、よくやっていますよ」って、うちのかみさんに言っていたらしいけど、「にしては」の理由がよくわかるというものである。
 まあでも、ぼくも子供の頃は同じように落ちつきがなかったから、しょうがないか。
 今年は親子競技はかみさんにまかせ、父母競技の大縄跳びで縄をまわしていました。1回目の勝負で決着がつかず、延長戦までしたのだけれど、負けてしまった。
 とまあ、そんなわけだけれど、来年は息子は年長組みたいに落ちついて運動会ができるのだろうか、謎を残したのであった。

 渡辺俊介の「アンダースロー論」(光文社新書)を読んだ。千葉ロッテの現役ピッチャーの俊介である。去年は15勝を挙げ、WBCでも活躍した。今年はあまりぱっとしなかったし、千葉ロッテそのものも4位と低迷してしまったのだけれども。
 アンダースローっていうのは、いわば下手投げっていうわけで、といってもソフトボールの投げ方とは違うのだけれども、何というか、サイドスローをさらに腕を下に下げるというか。昔は阪急の山田久志とか、江川騒動で巨人から阪神に移籍した小林とかいろいろいた。でも、今ではほんとに少ないタイプになってしまったという。
 アンダースローっていうと、技巧派というイメージがあったけれど、まあ、速球派ではないな。でもまあ、バッターボックスに立って見るとわかるけれど、アンダースローの浮き上がる感じって、打つポイントを捉えにくく、打ちにくい方だと思う。
 でもそう単純なものではなくって、それなりにボールの見にくさとかリリースポイントとか細かい技術というのは、オーバースローと同様にあるし、カーブも曲がればいいというものではない、相手のイメージといかに違う球を投げるかというようなこともある。とまあ、現役なのに、そこまで話してしまっていいの?というようなことも語っているのであった。
 渡辺は本人によると、とりたてて運動神経があるわけでもないし、足が速いわけでもないし、身体も硬いけれど、アンダースローのおかげでプロでやっていけるっていうのは、それなりにメッセージとしていいかも。あと、オーバースローよりも肩に負担をかけないっていうのも、すごくよくわかる。ぼくも2回くらい肩を傷めたことがあって、今はオーバースローで投げるのはちょっと怖い。ので、スリークォーターで投げたりするんだけれど、そうすると肩が楽。ただ、コントロールがつけにくい。アンダースローで投げると、最初はコントロールというか勝手がわからなくって、渡辺が最初はコントロールが悪かったというのもよくわかる。やってみると、ちゃんとストライクを投げるだけでも、たいへんだっていうのがよくわかる。まあ、あまりアンダースローで投げるっていうことはないからね。
 というアンダースローではありますが、それにしても、地面すれすれから投げる渡辺のアンダースローは見ていてけっこう感動するものがあります。今年、昨年と、交流戦のおかげで、けっこうテレビでも見られたしね。こういうプレーヤーがいるっていうことも、プロ野球には大切なことだとも思うのでした。