豊宏湯

tenshinokuma2012-06-18

今週のお題「父との思い出」
 今日は、親父の実家というかぼくがうまれた家が近く取り壊されるということで、仕事を早く切り上げて、見に行った。どんな家かは、翌日のブログにアップするけれども、まあ、ぼくが生まれたときからあるので、中味はかなりぼろぼろ、雨漏りだってする。それでも、45年前に玄関は改装しているんだよな。
 まあ、ここに住んでいたのも、5歳くらいまで。親父が足立区で単身で仕事をしていて、母親は親父の実家で、舅に姑に親父の兄弟姉妹と、あまり楽しい生活にはなりそうもなかった。そんなわけで、足立区に引っ越したわけだ。
 ということで、幼児のときに通ったのが、この銭湯。当時は、玄関にジュースの自動販売機があって、祖母と買い物にいくと、必ずここでジュースを飲ませてもらっていた。けれども母親と買い物にいったときは飲ませてもらえなくて、路上で泣き叫んでいたらしい。で、ひどくおこられて、それいらい、ぼくは何かと遠慮するようになった、らしい。
 たぶん、それでしつけができたといえばそうだし、人にものをねだることができなくなったといえばそうなのだろう。そういうことをクリアしたのは、ずっと先のことだ。
 それはそれとして、銭湯である。土曜日の夜になると、親父はかえってきたし、日曜日の夜はいっしょに銭湯にも行った。風呂上りは、親父は牛乳である。ぼくは、フルーツ牛乳が好きだったな。
 とまあ、そんなことを思い出しつつ、ひさしぶりにこの銭湯に。お湯は最初はかなり熱かったのだけれど、みんなでたっぷるうめたので、どうにか入れるようになった。とりたてて、特別な設備があるわけじゃないし、建物も昔のままだけど、けっこうきれいにしている。ペンキ絵の富士山を見ながら、ゆっくりとつかってきた。風呂上りはもちろんフルーツ牛乳である。