同じ境内にある。ぼくはけっこう、稲荷神社って好きだ。狐も妻恋である。
それはさておき、
先日、1月15日、オルタナの森編集長らが立ち上げた、「グリーンプレスクラブ(GPC)」の設立総会に参加した。
環境ジャーナリストの記者クラブなのだけれど、フリージャーナリストや、基準を満たしたブロガー、ツイッタラーも参加し、ジャーナリスト以外も参加するというもの。
記者クラブに対する閉鎖性のような批判がある現在、あえて記者クラブというのだけれど、だからこそおもしろい記者クラブだと思ったし、参加する以上はそうしたいと考えている。
http://www.greenma.net/gpc.php
どういう記者クラブかというのは、検索してもらえばわかるとして、ぼくなりの記者クラブについての考えを書いておきたい。
既存の記者クラブは、まあ、利権の集団ということはその通りだと思う。正直なところ、公費を使い、庁舎の一部を利用してもらうというのはどうか、というのはあった。けれども、官庁の広報に役立てているというのであれば、まあ、それはそれでアリだとも思っている。だからといって、その情報だけで記事を書くのはどうか、というジャーナリストの質という問題はあるのだけれども。
記者会見をクラブ以外にも解放すべきだというのは、その通りだと思っている。じゃあ、記者クラブはいらないのかというと、そうでもないとも思う。というか、スペースを提供するので、報道の仕切りをしてくれればいいかな、とも思う。クラブの会費を払わないフリーライダーがいても、そんなのあたりまえ、くらいに、報道の部分を大切に考えてくれればいいし。実際、最近の官庁は建物に入るのが面倒だけれど、クラブの会員はIDカードを持っているので、そういった利便性もある。それはそれでいいと思うわけだ。
GPCがおもしろいなって思うのは、会費無料で、多様な参加者がいるっていうところだ。多分、報道することの利益を逆転させたというところにあるのだと思う。ジャーナリストにアピールしたい側にとって、メリットが大きいということだ。
これは大切なことだ。
会費無料であるということは、会員は記者クラブを運営するために、会費以外の貢献をしなきゃいけないということにもなる。それこそ、GPCのブランドを高める、ということだ。GPCが申し込んだ会見を受け付けるというためには、それなりの価値がGPCに求められるということになる。
そういった心構えをした、多様なジャーナリストがいたら、それはおもしろい集団になる、と思っている。
ジャーナリストとはどういう人かというと、別に記事を書く人だけじゃない。本を書いたりするし、映像ジャーナリストもいるし、最近の環境問題を取り上げた「美味しんぼ」はジャーナリストとしての仕事だととらえることもできる。もちろん、編集者もジャーナリストだと思う。
多様な人がいれば、一つのリソースから多様なものが出てくる。そういう面白さってあるはず。
とまあ、そんなことを考えているのでした。
まあ、既存のジャーナリストという職業の人たちのレベルがさして高いとは思っていないし、とりわけ環境の、それも地球温暖化の分野では、まともに報道できるジャーナリストがどれだけいるのか、自分を棚に上げて思ってしまうというのも事実だし。
ということでした。