憲法第25条

tenshinokuma2009-05-03

 今日は憲法記念日である。
 日本人の多くはいまだに憲法を「生きて」いないと思うのだけれども、そういう立派な日本国憲法の記念日なのである。
 なぜ、生きてこなかったかということの例証として、日本の時代区分がある。江戸時代の次は、明治時代、それから大正時代があって、昭和時代となる。でも、歴史というのをもっと俯瞰的に見れば、日本という国においては、江戸時代の次は「大日本帝国憲法時代」があり、それが第二次世界大戦によって崩壊し、「日本国憲法時代」となるというわけだが。
 ということで、憲法を守ろうというと、第9条ばかりがクローズアップされるのだけれど、第25条はもっと重要だと思う。第9条はわかりやすい。でも、第25条というのは、実は、それまでの日本人があたりまえとおもっていたことが覆される内容なので、きちんと考えられていないし、だからあまり守ろうということが言われてこなかった。今年の全面広告はその点で、けっこう進歩だと思っている。
 なぜ、理解されていないと思うのか。簡単なこと。日本の中で、「人権」というのがものすごく軽く扱われている傾向にある。
 死刑制度だけじゃない。「自己責任」ということばが暴走し、簡単に外国人を排斥し、生活保護すら給付率が4分の1。権利とか言うと、先に義務が言われてしまう。
 と思うのであった。

 写真は、先日の昼食の鳥重。