こちら葛飾区水元公園前通信746

 なんか、あっというまに1月も終わってしまいますね。もうすぐ2010年です。

 それはそうと、今年の七福神めぐりは、深川にしました。
 1月2日、門前仲町の駅で降りると、駅前はかなり混雑。それもそのはず、深川不動尊富岡八幡宮があるのですから。娘は屋台の海鮮焼きそばを食べたがったのですが、まだおなかがすく時間ではなかったので、ここは我慢。といっても、門前仲町まで戻ってくるわけではないので、食べることはなかったのですが。
 最初は富岡八幡宮の恵比寿。混雑している中を通り過ぎて、片隅にある恵比寿を祭った社に行き、御朱印が押してある色紙を購入する。せっかくここまで来たのに、深川不動尊富岡八幡宮の本社も行かないというのも、何ですけど、まあ、しょうがないですね。
 で、ここからは、初詣のにぎやかさとは別れて、地味に七福神めぐり。まあ、同じようにまわっている人もそれなりにいるんですけどね。
 冬木弁天堂をおまいりしたあと、七福神がまつっているわけではないけれど、閻魔様で有名だという法乗院もおまいり。ここは、なかなか楽しいお寺です。閻魔堂の賽銭箱は、反省するお題ごとにお金を入れる場所が異なっていて、声までかけてくれるという、とてもありがたいもの。さらに、本堂の1階はシアターになっていて、菩薩がまつられているだけではなく、ディスプレイで地獄の説明をしてくれる。というわけで、改心するのでした。お参りした人には種銭をく
 深川江戸資料館は、正月から特別に開館しているので立ち寄る。ここは江戸の町並みを再現していて、その中をうろうろするのが楽しい。商家にあがりこんだり、長屋のこたつに入ったりして遊ばせてもらった。
 だんだんと静かな深川の住宅地に入り込み、深川稲荷神社ではかみさんは日本一の甘酒を飲んでいた。そして最後は深川神明宮。多少は大きな神社で、息子はおしるこを食べたりしてまったりとしていた。
 最後は、中華料理を食べ、清澄白河から帰宅。思ったより短いコースでした。

 そんなわけで、年明け早々、急ぎの仕事があって、何だかあわただしいままでした。

 ウイリアム・ギブスンの「スプーク・カントリー」(早川書房)を読んだのですが、あまりおもしろくなかった。マネーロンダリングをめぐる話を、いろいろなガジェットで装飾した話。3つのストーリーが交錯するというのは、「カウント・ゼロ」以降、あまり変わっていない。というか、単純な話を交錯させることでふくらみを出そうとしているのだけれども、元の話がつまらないから、と思う。
 それに、ギブスンの世界観は「ニューロマンサー」の頃から変わっていないのだけれども、時代は追いついてしまっているというのがあるな。だから、現在を書いてもサイバーパンクになってしまうという。
 冒頭、アサヒを飲んだりしているあたり、意識しているんだろうけどね。
 でも、ギブスンはそもそも世界観の人なので、ストーリーはある意味でどうでもいいのかもしれない。なのに、その世界観がストレートに伝わらないとつらい。

 ということで、面白いSFを読もうと思い、今はM・ジョン・ハリスンの「ライト」(国書刊行会)を読んでいます。