こちら葛飾区水元公園前通信717

 今月は三連休が2回もあって、なんかのんびりしてしまいます。週休3日というのは、実はちょうどいいんじゃないか、などと思ってしまいます。そういう社会にならないかなあ。

 最初の三連休には、近所の神社のお祭りがありました。町会の組長なので、前日の準備としてテントの設営を手伝ったり、翌日は子ども神輿や山車を手伝ったり。天気が良かったので、日焼けしてしまった。先々でビールを飲んでいたので酒焼けという話もあるのだけれども。いや、そんなに飲んでないです、スーパードライだったし。
 例年よりも子どもが少なかったそうで、ちょっと危機意識もあったりして。もちろん、うちの子どもたちも参加しましたよ。お菓子をもらったり、最後はお小遣いをもらったりして、それなりに楽しんでいました。
 大人神輿は別にまわっていたのだけれど、担ぎ手が少ないので、人がいないところは台車に乗せてひっぱっていたとか。台車を作ったのは、うちの隣の工務店。いつも取り壊しばかりしているので、ものを作ったのははじめて見た(ということはないか)。
 連休最後の日は、子どもたちと、また新中川で釣り。台風があったあとなのだけれど、しばらくたっているので、そこそこ魚が釣れた。というか、セイゴがけっこう釣れた。ますます日焼けしてしまった。まあ、子どもたちも、釣りも三回目となれば、飽きてきたのかなあ、という感もなきにしもあらず。イソメを散歩させて遊んでいた。

 次の三連休は、まずは友人のAと新江ノ島水族館。娘とかみさんは懸賞で当たった宝塚の公演を見に行ったので、連れて行ったのは息子だけ。
 新江ノ島水族館になって初めて行ったのだけれど、そんなに広くなった気はしないけれども、いかにも、という展示があります。釣りの仕掛けとともに魚が泳ぐ水槽があって、例えばキスの仕掛けのまわりをキスが泳ぐ、というもの。上を見るとつり竿もあったりして。見ていると、釣りがしたくなります。けっこう大きなシロギスが泳いでいたし。
 あと、この水族館の見物はクラゲのコーナーかも。いろんなクラゲがあって、見ているとのんびりするはずです。息子は、あまりじっとしていないので、そんな気持ちにはならないんですけれども。
 帰りには、大仏を見たけれど、あいかわらずでかいです。
 翌日は近所で遊んでいたりして。息子は公園で魚をとったりしているし、娘とはテニスの壁打ちが個人的ブーム。実は水元公園の奥地に壁打ちができる場所があるのです。壁を越えると球は帰ってこなかったりもしますが、探しに行くと球が増えたりもします。ちょっと運動、ですね。
 それから連休の最終日は、子どもたちと公園のはしご。今回は足立区方面の梅田・梅島あたりで、最初に行ったのはベルモント公園。足立区はオーストラリアの
ベルモント市と姉妹都市だとか。おかげでベルモント市はオーストラリアの足立区とよばれている、ということはないらしい。
 ここはきれいな公園で、黒鳥なんかも泳いでいたりするけれども、芝生の中に羊の置物がたくさんあるけれども、老人の憩いの場、というような公園。あとは幼児が遊ぶにはちょうどいいというのか。
 子どもたちにとっては、東武線の線路の反対側にある梅田亀田公園。メビウスの輪のようにねじれたはしごのようなものがあって、息子はせっせと上って、ぐるぐるまわっていた。ジャングルジムより変です。

 そんなわけで、10月1日は都民の日なので、また三連休です(うそ、休みは学校だけ)。

 知り合いがたくさん登場しているので、藤井良広の「金融NPO」(岩波新書)を読みました。興味のない人には面白くないかもしれない、と言っておきます。でも、銀行や郵便局に預けたお金が何に使われているのかわからないとしたら、お金に意志を持たせていくというのはアリだし、また自分が支援したいような事業に融資してもらうというのもアリ。それによって少しでも社会環境が変わるならいいではないかって。

 それから、本井慶次郎の「ミドルエイジの青春」(新風舎)という小説も。ニューヨーク在住の旅行エージェントによる小説。アメリカの雰囲気というのが伝わってくる本。911のときの空気とかね。その意味では青春というのとはちょっと違うかも。最初こそ、女性と出会って、それなりにロマンスもするけれど、それはあまりメインではないし。
 むしろ、旅行代理店の苦境というのがあって、一方で航空会社の再編があり、その一方でチケットの手数料が減らされていくという。企業戦略論ではすっかり有名なサウスウエスト航空の成長も外から見た感触として語られるし、その一方でメジャーは没落していく。そんなことも語られています。

 田村安の「オーガニック・ワインの本」(春秋社)によると、ワインは本来はブドウの果皮についた酵母で発酵させていたけれども、収量を上げるために化学肥料を使うようになってから、おかしくなっていったという。というのも、化学肥料によって、ブドウの根は地中深くはることはなく、ミネラルを吸わなくなる。また、雑草がはびこるようになるため、農薬をまく。その結果、酵母が死ぬので、醸造
あたっては酵母を追加する。味や香りが同じになってしまうので、香料を加える。その他いろいろ。それが、「安いワイン」ではなく「普通のワイン」で行なわれているという。だから、テロワールをきちんと感じ取れる、真摯に造られたワインを楽しむにはオーガニックということになるということだ。
 このことについては、機会をあらためて、詳しく書こうと思うけれども、ソムリエを無用な資格と言ってしまう著者なのであった。まあ、ぼくもそう思う。ワインは頭ではなく身体で飲むものなので。

 古田も引退ですか。「代打、オレ」をもっと見たかったと思います。鈴木健も引退だけれども。もう気持ちは来季です。