こちらつつじヶ丘野川どんぶらこ通信959

 こんばんは。

 

 今日は鳥取県倉吉市から送信しています。

 仕事できています。というか、月イチでここにきています。

 

 えーと、まず業務連絡から。先週月曜日に発売になった、週刊エコノミストの6月11・18日号に記事を書きました。まだ店頭にあるかもしれませんので、立ち読みでもしてやってください。エネルギー基本計画について書きました。

 

 そろそろ釣り、ということなのですが、今年最初の釣りは、小田原市の米神漁港でした。まあ、なんかは釣れるので、ここに行くことにしたのですが。

 とにかく、クロホシイシモチがたくさんいます。ネンブツダイよりちょっと大きい魚です。食べると、まあ、おいしいのですが、調理がたいへんです。ということで、他の魚がなかなか釣れない、という状況でした。

 クロホシイシモチはもう少し温かい、伊豆大島以南の海にいるのですが、それが小田原で増えているというのは、温暖化の影響でしょうか。まあ、最後にカサゴも釣れたけどね。

 最近は、基本は刺身です。アカササノハベラも上手にさばけるようになってきました。クロホシイシモチはこぶ締め。でも今回はたくさん釣れたので、半分はフリーザー。唐揚げにしようと思っています。食べたい人は連絡ください。

 

 山はといえば、先月はまず、秩父方面、小川町の官の倉山に。金勝山とセットでゆる山です。なんか車道を歩く方が多かったトレッキングでしたが、楽しく歩けました。というか、最後はおがわ温泉花和楽の湯でまったり。さらに八高線ディーゼルカーボックスシートカップ酒を飲んだりして、何しに行ったんだか。でも、なかなか濃い山林で、面白かったです。シダがたくさんはえていると、恐竜時代のじゃんぐるっぽいですよね。

 

 その翌週は、青梅の長淵山。赤ぼっこに登ってきました。ここもゆる山です。赤ぼっこというのは、関東大震災で山頂がくずれて赤土が露出してしまったことに由来。で、長淵山という山はどこにも見当たりません。

 赤ぼっこは眺めはいいのですが、登山者が多いので、お昼を別の場所で、と思ったのが間違いで、お昼を食べられるようなベンチはその先にありませんでした。結局、駅にたどりついておにぎりを食べていました。

 

 どっちのコースも、急坂はなく、歩きやすいコースなので、ゆる山歩きにおすすめです。特に赤ぼっこはアクセスもわるくないしね。青梅から歩けるので。季節的には、ヤマツツジも終わっているので、ちょっと地味ですが、コアジサイとか、なかなかかわいいです。

 

 ジャック・ハルバースタムの「失敗するクィア・アート」(岩波書店)を読みました。ハルバースタムはあまり勉強ができる子どもじゃなかったそうで(でも大学の先生だよ)。この本では、アメリカのアニメ映画をクイア的に読み込んでいます。それもいいのだけれど、いいなあって思ったのは、ぼくらは成功した人の物語をたくさん知っているけれど、実は大多数は失敗している人たち。そりゃまあ、大会で優勝する人の背後には大量の敗者がいるわけで、失敗するのが普通なんだから、と勉強ができないハルバースタムは言うわけです。そうだよなあって思います。

 

 安部公房の戯曲も読みました。「幽霊箱子にいる/どれい狩り」(新潮文庫)と「友達/棒になった男」(新潮文庫)の2冊。

 ウージェーヌ・イヨネスコの背景にホロコーストがあるように、安部の背景として満州があるということを思いました。満州における日本軍と現地の人とのそれぞれの不条理が、後の安部の作品に反映されているのだなあ、と。

 

 あとは、チェ・ゲバラの「ゲリラ戦争」(三一新書)なんかを読んだりしています。ゲリラ兵士はお風呂に入れないので大変です。たぶん、かなりくさいです。

 

 そうそう、オキモトシュウと亜樹直の「神の雫 deuxième」の第2巻も読みました。新章は2巻で完結です。ちょっと脱力。

 18年後の彼らの姿がけっこう意外というのが、面白いのですが。続編はあるのでしょうか。たぶん実情は、「神の雫」がネトフリでドラマ化されたので、続編も2巻だけという約束で描いたということなのでしょう。でもまあ、この本を読むと、ワインが飲みたくなりますよね。

 鳥取のお土産は北条ワインです。

 

 NHKで放映していた、「6人の女たち ワケありなわたしたち」というフランスのドラマはおもしろかったです。ガンの患者やサバイバーである6人の女性がアルプスに登る話なのです。つっこみどころはたくさんあるのですが。でも、夫から自由になって自分の時間を取り戻したり、延命措置の是非を家族ではなく恋人に託したり、などなど、いろいろ重い物を抱える一方、妙に軽いところもあって、もし再放送があったらぜひ、と言っておきます。

 NHKということなら、「ケの日のケケケ」という単発のドラマも良かったなあ。

 

 とまあ、そんなこんなで、おやすみなさい。