こちらつつじヶ丘野川どんぶらこ通信958

 こんにちは。

 

 前回、告知しそこなったので。

 「トーキングヘッズ叢書No.98 特集 骨と心臓」が発売になっています。書店で手に取ってみてください。

 骨と心臓というのは、それぞれ死と生の象徴ですね。それぞれについて、いろいろな論考が収録されています。字も大きくなりました。

 

 毎日、NHK-BSのワールドニュースを見ているのですが、パレスチナのニュースで暗い気持ちになっています。今は、いつ米国がネタニヤフの首をとるのか、そこに関心があります。ネタニヤフの首をとらないと、バイデン大統領の選挙戦がもたないからです。

 一方、大学では「いちご白書」のような光景ですね。

 若い世代は、欧米がイスラエルをつくり、ユダヤ人問題を中東に押し付けてきたことに対し、支持なんかしないし、それがもう持続可能なことではないことに気付いているのだと思います。

 一方、ウクライナはどうなるのでしょうか。ロシアがウクライナ東部を掌握した形で、どこかで休戦するのではないかと思っています。もちろん、戦争で領土を広げるということは許されないけれども、それにロシアに領土を譲ってしまうことそのものが新たな問題を残してしまうのだけれども、それでもいったんは休戦してウクライナを建て直す必要があるのではないかと思っています。その上で、冷静になって考える必要があるでしょう。そうしなければ、人命が無駄に失われるだけだと思います。

 ネタニヤフは戦争が終われば失脚するでしょうし、イスラエルは分断されています。けれども、プーチンを失脚させることは難しいでしょう。そうだとしたら、いかにプーチンを懐柔するか、しかないと思っています。

 ロシアは30年近く、資源以外の産業を育てることができなかったし、そのことがプーチンの弱点になっています。それゆえに、戦争を通じて国内を統合しようということです。

 

 そんなわけで、GWは仕事してました。なんか、やることがたくさんあって。でも、仕事が進んだわけじゃないっていうのが悲しいです。

 

 このところ、毎週、山に登っています。

 といっても、あいかわらずゆる山です。

 生田緑地の初山地区。初山という山が地図にあるわけではないし、地形的には山だけれど、山頂に相当するところはゴルフ場。ではあるのですが、まあ多少のアップダウンやとんもり谷戸とよばれる水辺を歩きました。短いけど気持ちのいいコースです。その先、生田緑地の枡形山まで登れば、それなりに充実したコースになるかも、です。

 

 箱根山も登りました。新宿区にある戸山公園です。23区最高峰です。登山口の標識もあります。東京百名山にも選ばれています。標高44m、築山ではあるのですが。

 

 先週はもうちょっと歯ごたえあるところ、ということで、山梨県上野原市の高柄山にも行きました。JR中央線四方津駅からスタートし、最初はゆるやかな登りを歩くのですが、最初の山である大丸を過ぎると、緩急あるアップダウン。そして高柄山からは急な下り、急な登りで御前山、さらに急な下りになります。

 この急なアップダウンのおかげで、筋肉痛になりました。ピークでも742mしかないコースだったんですけどね。

 

 アンナ・カヴァンの「眠りの館」(文遊社)、読みました。これで、サンリオSF文庫近刊になっていたアンナ・カヴァンはすべて訳されたのかな。

 なかなかとらえどころのない作品でした。はっきりしたストーリーとかあるわけじゃなく、「アサイラムピース」よりもさらに内面に踏み込んだ作品といえばいいのかな。

 

 ポール・B・プレシアドの「テスト・ジャンキー」(法政大学出版会)のテストはテストステロンの略です。男性ホルモンジャンキーということか。でも、ホルモンがセクシュアリティをコントロールしてしまう、させるというのは、ケミカルなサイバーパンクです。

 

 ジャック・ハルバースタムの「失敗するクィアアート」(岩波書店)は、ピクサーとかのアニメを通じてクィアな表現を見ていくという試みからスタートします。

 失敗っていうけれど、世の中、100回の試みがあれば99回は失敗、くらいで。スポーツでも敗者の方が圧倒的に多い。敗者こそが大事だという。

 ハルバースタムは、どちらかといえば勉強ができなかった、と序文で書いています。でもまあ、研究者なんだから、そこまで言うのもどうか、とも思いますが。

 

 そんなこんなで、1年の3分の1が終わってしまいました。まあ、もう寒くないというだけでうれしいです。

 そろそろ近場ゆる山登山のシーズンは終わり、釣りモードに入ろうと思います。