こちら葛飾区水元公園前通信834

tenshinokuma2015-08-15

 残暑お見舞い申し上げます。
 
 えーと、暑いですね。

 8月も半分くらい終わってしまって。何にもしない間に、夏が終わるっていう感じでしょうか。まあ、いいんですけど。
 山に行こうっていう気にもならないというか。

 そんなわけで、仕事を日々片づけているという夏です。

 「電力・ガス業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本(第3版)」は、おかげさまで増刷ができあがってきました。これで、第1版から数えると、トータルで2万部は印刷したことになります。
 一般向けの本ではないので、そんなにたくさん売れるというものでもないのですが、逆に関心のある人に読んでもらえるのであれば、それなりに影響力もあるのかもしれない、ともひそかに思っています。
 2万部が全部売れるというわけでもないのですが、一方で図書館などに納入されたものもあるし。

 で、次の展開は、仕込み中です。ただ、今度はもっと一般的ではない可能性が高くなってきました。

 最近のお気に入りは、まさかの実写化の「となりの関くん」。清水富美加のコメディエンヌぶりを楽しんでいます。でも、実はカップリングの「るみちゃんの事象」も好きです。主演のトミタ栞の、いらっとくるブスな感じが好きです。親友が真野恵里菜で、いまだに女子高生で違和感がないところもなかなかかわいくていいのですが。

 まさかの実写化、「ど根性ガエル」は、録画してあるけど、まだ最初の方しかみていないや。なんか、いい感じなのですが、おちついて見る時間がとれていないせいです。

 前回、「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」のことを書いたのですが。えーと、いろいろとすごいことになっています。
 主人公があこがれていた生徒会長が壊れて暴走ストーカー状態になり、BPO状態になるし。メインヒロインのセリフは伏字だらけだし。
 まともに見たら、深夜のエロアニメなんじゃないか、という状況です。
 個人的には、深夜アニメにエロはそんなに必要じゃないって思っていて、例えば「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました」なんかも、設定もストーリーも十分に魅力的なのに、エロに走りすぎてかなり損しているんじゃないかと、そんなことを思っているのですが。
 その点、「下ネタ・・・」の場合は、下ネタが禁止されている世界でテロリストが暴走するという話なので、必然といえば必然。このまま放送が続けられるのか、心配になってきますが。
 本当に、澁谷知美ではないけれども、近代以降、下半身が管理されているっていうのは、そうなんだと思うのです。だから、ろくでなし子の活動も自分の身体を取り戻すという意味があると思うし。同じように、「下ネタ・・・」においては、自分の性欲を他者がコントロールするようなものじゃないだろう、という。原作者や製作スタッフがどこまで意識しているのかわからないのだけれども、それでも結果として、どうしたって、下半身を管理しようとする保守的な政治家の姿は描かれてしまうわけだし。
 そんなこんなで、この作品の放映そのものが、ある種のレジスタンスというか。

 たかが深夜アニメに、言い過ぎなのかな、と思うかもしれないけど。でも、大企業のスポンサーを気にしなくてすむ、ということで、アナーキーな作品が製作できるという中で、こうした作品ができてしまうのは、偶然ではないとも思うのです。

 現在のような政治状況の中で考えてしまうのです。
 別に、下半身に限らず、いいかげん、多くの人が、本来自分のものである何かを取り戻さないといけないんじゃないか、ということに気付いたという。
 それは、沖縄では米軍基地であるでしょうし、鹿児島県などの原発立地地域では安心して暮らせる場所だし、あるいは経済的徴兵制も戦争もない未来だし。
 とりわけ、少数派の人が本来持つべきものが、多数派の都合で奪われているものがあるんじゃないか、ということも。
 そんなことが、この4年間の間に、醸成されていったのではないか。
 郄橋源一郎の「ぼくらの民主主義なんだぜ」(朝日新書)を読みながら思ったのは、そういうことです。

 戦争のついでに、押井守の「ゾンビ日記」(ハルキ文庫)も読みました。戦争というか戦闘行為に関する、人間の対応、性質、そんな話は面白かったです。でも、それを小説で読みたくはないな、とも思いました。

 15日土曜日、釣りに行きます。釣果はまた後日。

写真は、練馬区貫井にある秋葉さま。