ブラジルセミナー

tenshinokuma2014-10-20

午後、セミナーに参加。といっても、全プログラムのうち、石油・ガスの部分だけだけど。
いただいた資料で、どうよ、と思ったのは、人件費の比較のグラフ。
2009年1月、1ドル=90円での比較、1時間あたり。
ドイツ 46.5ドル
フランス 40.1ドル
イタリア 35.0ドル
米国 33.5ドル
英国 30.8ドル
日本 30.4ドル
カナダ 29.6ドル
韓国 13.2ドル
ブラジル 8.3ドル

ってな感じだ。G7では日本はかろうじてカナダより高い。
まあ、時給換算2700円っていうわけだが。
日本の人件費なんて、この時点で高くなかった。
その後、1ドル=100〜110円となったのに、多分、円ベースでの名目賃金は、少なくとも上がっていない。ということは、ドルベースで下がっている計算になる。
日本はG7ではもっとも賃金が安い国になっているということだ。
韓国が安いのは、当時のウォン安の影響もあると思う。
それでも日本の人件費が高いのだとしたら、人件費を途上国並みにするしかない。さすがに、日本の人件費が高いという経営者は、いなくなったと思いたいが。

ブラジルの石油・ガス産業は将来性がある、らしい。ただ、気候変動問題が深刻化する中で、そんな明るい未来があるのかな、という疑問はある。あと、最近の主力は深海底油田なんだけれど、これがかつてのメキシコ湾での事故を再現しないことを祈るばかりだ。